中国と日本ではたらき自由を目指すビジネスマン

10年8月~17年4月、中国上海で広告の仕事。17年5月に日本へ帰国、中国×金融×マーケティング。自己研鑽を重ね49歳に完全自由を得る過程を綴る。

上海高島屋の記事を読んで・・・激しく同意。日本の小売業は2級都市から攻めるべし。

 

ダイヤモンドオンラインの記事

今日、こんな記事を拝読しました。

 

高島屋ヤマダ電機…… 中国進出失敗の原因は本当に「反日」か

http://diamond.jp/articles/-/38331 冒頭に、「一晩、おおいに迷ったのだが、意を決して事実を明らかにすることにした。 本当に申し訳ないのだが、この街に進出を決断した高島屋の責任者と現経営陣は、同社にとって歴史的な失策を犯してしまったようだ」と書かれている。 そして、その店舗視察の印象は次のようなものだった。 「40億円を投資して、鳴り物入りで始めた高島屋の中国一号店がこの有様である。 1~5階までの客数は、12人である。客が12人に対して店員は約200人。 ありえない光景を見てしまった。暗澹たる思いで、呆然と立ちすくんでしまった」

 

もうおっしゃるとおり。

 

僕が高島屋へ行った感想

in_logo

嫁と一緒に嬉々として高島屋へ行きました。 僕は大阪人なので、難波駅にある活気あふれた高島屋を想像していたのですが、 その期待は見事に裏切られました。

まぁ、閑散としているのも頷けます。 その理由は大きく3つ。

 

①立地がめちゃくちゃ悪い

なぜこんな所につくったのか・・・・全く意味が分からないくらい立地がものすごい悪いです。

一番近い駅が10号線の「伊犁路」という駅なのですが、 高島屋に行こうと思うまで、この駅の存在を知りませんでした。 上海に2年以上住んでいるにもかかわらず、です。 というか、10号線すらも乗ったことがありませんでした。

上海の地下鉄で恐らくダントツで利用客が多いのは1号線、2号線。 2号線沿いに住んでいる人は中山公園から3/4号線に乗り換え、 更に虹橋路という駅で10号線に乗り換えないといけません。 この乗換の時に結構歩きます。

車かタクシーでないと決して行こうとは思わない立地なのです。

また看板が見えづらい!! 駅を下りて地上に出たのですが、看板が他のビルの影になっていて、 いったいどの建物が高島屋なのか、かなり探しました。

 

②サービスがめっちゃ悪い

高島屋に入ってから店を出るまで、約15分しかかかりませんでした。 この短さ自体も驚きですが、この15分の間、店員から「いらっしゃいませ」の一言を 一度もかけられませんでした。一度も、です。

1階の正面玄関から5階のレストラン街までざっと見て回り、 多数の店員さんと出会いましたが、ただの一度も「いらっしゃいませ」の声がかかりませんでした。

皆、思い思いに雑談をしているのです。 正面玄関にはサービスカウンターがあるのですが、そこの人ですらずーーーーーっとおしゃべり。 入ってくるお客様の顔すら見ようとしません。

 

③変わり映えしないテナント

上海には腐るほど百貨店がありますが、まぁどれも同じようなブランドばかり。 高島屋も例に漏れず、他にも入っているブランドさんばかり。

 

蘇州にあるイズミヤは凄い

logo

一方、蘇州にオープンしたイズミヤ(泉屋)。 関西のいちスーパーマーケットチェーンですが、かなり健闘しています。 かくいう僕も通いまくっています。

 

①立地が良い

蘇州は地下鉄が最近やっと1号船ができたばかり。 「玉山路」という駅に直結していて、雨に濡れず店内に入ることができます。

 

②サービス最高

地下一階がスーパーマーケットになっているのですが、日本人の社員の方とよく出会います。 商品の陳列の仕方を中国人スタッフの方に指示していたり、自らカタコトの中国語で 中国のお客様の対応をされていたり、見ていて一生懸命さ伝わってきます。 中国語でしきりに「いらっしゃいませ」を言われていたのも印象的です。

またその甲斐あってか中国人スタッフのかたのサービス行き届いており、 気持よく買い物をすることができます。

入っているテナントはどちらかと言うと大衆寄りで、ルイビトンやグッチといった 高級ブランドは入っていません。 でも店内は清潔で、どこか高級感が感じられるのです。

 

高島屋は多分、中国を、中国人をナメている

高島屋は日本では凄いブランド力のある百貨店です。

どういう判断で今の立地、今のサービスを提供されているのかわかりませんが、 多分、「我々は日本でのブランドがあるから中国でも通用するはずだ」なんて考えだったのではないでしょうか。

大阪人として、今後の高島屋の改善に期待です。

 

多分、小売業は2級都市から攻めるのが正解

北京、上海、広州、深センなど、大都市には腐るほど百貨店やスーパーが乱立しています。

かたや僕がよく知る蘇州には人口に対して百貨店の数は恐らく上海の1/10程度。

多分、日本の小売業はまず2級都市から攻めるべきだと思います。

もちろん2級都市だからといってそれなりの店舗、それなりのサービスではなく、

イズミヤのように立地、店舗づくり、サービスも1級都市で提供されるようなレベルまで

もっていくことができたら、かなりの確率で成功できると思います。

日本企業の小売業が中国へ進出するなら、まず2級都市から。