10年8月~17年4月、中国上海で広告の仕事。17年5月に日本へ帰国、中国×金融×マーケティング

中国人のコミュニケーションが怒っているように見える5つの理由

関西圏外から来た友人が見た大阪人のコミュニケーション

以前、大阪で働いている時に地方から来た友人と電車に乗っていました。

近くにいかにも大阪のおばちゃんと思しき集団がいました。

するとその友人が

「おい、あの人たちケンカしてるぞ」

と言うのです。

しかし僕から見ると普通に会話しているのです。

「いや、普通に会話してるだけでしょ」

と言うと

「でもあんなに大きな声で、『あんた』とか言ってるよ」

と友人は言いました。

関西圏外から来た彼にとって大阪人どうしの普通の会話は

ケンカのように見えたようなのです。

日本人から見た中国人のコミュニケーション

関西圏外の人から見た大阪人のコミュニケーションがケンカに見えるように、

日本人から見た中国人のコミュニケーションもケンカのように見えます。

既に中国で暮らして1年以上が経った僕ですが、まだ慣れない時があります。

なぜ中国人のコミュニケーションはケンカのように見えるのでしょうか?

僕なりに考えてみました。

中国人のコミュニケーションが怒っているように見える理由

理由1:とにかく声がデカい

中国人は総じて、会話の際の声が大きいです。

電話で話す時、世間話の時、ビジネスミーティングの時、いずれも声が大きいです。

会社の別部署に声の大きい女性がいるのですが、離れた席に座っていても彼女の話し声が

聞こえてきます。

彼女が会議している時はいつも「彼女の部下が何か問題を起こして怒っているのかな?」と思うのですが、

次の瞬間、笑い声が起きたりして、ただの世間話だった、なんてことがあります。

理由2:会話の間に舌打ちに似た音が入る

これは個人差がありますが、中国人は会話の間に日本語でいう「ええーっと」の代わりに、

「ちっ」という舌打ちに似た音を出す方がいます。

単純にこの音だけを聞くと「舌打ちした。怒っているのかな?」と思ってしまいます。

しかしなんのことはありません、次に言うことを考えているだけなのです。

地方にも差があるのかもしれません。

理由3:身振りが大きい

アメリカ人もそうかもしれませんが、中国人も話す時の身振りが大きいです。

手をしきりに動かしたり、広げたり。

テンションが上がってくると、この動きが早くなり威嚇しているように見えて、

「あれ?怒ってる?」と感じてしまうのです。

なんのことはありません、テンションが上がって楽しく話しているのです。

理由4:相手に触れる(というか、少し叩く?)

理由3の一連の流れで相手に少し触れる、というか腕の当たりをすこし叩くのです。

叩くという表現は適切ではありませんね、なんというか漫才の突っ込みみたいな形で、

手の甲で少しきつめに相手に触れるのです。

しかもこのタイミングが、相手の会話をさえぎった時、または反論した時に来ることが

多いような気がして、このタイミングでやられると「あれ?怒っている?」となるのです。

これもなんのことはありません、理由3と同じくテンションが上がって楽しく話しているのです。

理由5:相手の話しをよくさえぎる

こちらが話していても、それにかぶせるように話し始めます。

だから大人数で話すと収拾がつきません。

全員が思い思いに話すので、もはや誰と誰が会話しているのか分からなくなる時があります。

この傾向は親しい人どうしが集まると顕著になるように思います。

ビジネス上もこのようなことが時折あります。

日本では、同時に話し始めようとすると譲り合います。

例えばクライアントと話をしている時、営業マンのAさんとクライアントのBさんが

同時に話し始めようとしたら必ずAさんは「あっどうぞ」とBさんが先に話すよう勧めるでしょう。

しかし中国人どうしでは我先にと話し始めます。

上記のような同じような状況ではAさんもBさんも同時に話し、いずれかが諦めるのを待たなくてはなりません。

ですから私も日本人と中国人とコミュニケーションする時はやり方を変えています。

中国人と話して話し始めが重なる時は必ず「まず聞いて」と相手を制します。

日本人と会話するときは、もちろん譲ります。

まとめ

とりとめなく書きましたが、以上5つの理由により中国人のコミュニケーションは

傍から見ていると怒っているように見えますが、実は普通の会話なのです。

まだ僕自身も慣れない時がありますが、臆せず話して問題ないのです。

というか、相手を制してこちらが話すくらいでなければなりません。

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