中国と日本ではたらき自由を目指すビジネスマン

10年8月~17年4月、中国上海で広告の仕事。17年5月に日本へ帰国、中国×金融×マーケティング。自己研鑽を重ね49歳に完全自由を得る過程を綴る。

中国の家電量販店業界の動向について "ベストバイ:中国市場から撤退"

中国の家電量販店業界において、大きな事件が起きました。

ベストバイ:中国店舗を閉店 2011年2月22日、世界最大手家電販売チェーン、ベスト・バイが中国店舗を閉店することを発表した。 ベスト・バイは中国大陸部に存在する9店舗を閉店し、上海小売部も廃止する。 中国での業務は、子会社の家電チェーン、江蘇五星電器が引き継ぐ方針。

私の住む中山公園駅にもベストバイがあるのですが、確かに周辺にある「蘇寧電器」や「国美電器」に比べると、 お客さんの入り方が寂しいような気がしていました。

今日、徐家汇という繁華街に行ってみるとベストバイの前に長蛇の列が・・・・。

少し分かりづらいですが、ベストバイの入り口から階段の下にまで列が続いています。

横からの写真。

最初は閉店によるセールを期待したお客さんが待っているのかな?と思ったのですが、 中国のニュースを見てみるとそうではありませんでした。

何でも事前の通知なく閉店をしたため、会員カード(中にお金が入っている)の返金や 返品をしたい人の列でした。

かたやこんなニュースも。

蘇寧電器:2011年中に総店舗数を1700軒以上にする計画 2011年2月23日、中国大手家電チェーン、蘇寧電器が2011年度の発展計画を発表した。蘇寧電器2011年度、370店舗を新たに開店し、年末までに全店舗数を1700軒以上にする方針を示している。同時に海外への進出も検討していくとのこと。売上総額は2010年度の2倍にあたる80億元(約996億円)を目標としている。

日本のラオックスを買収して有名になった「蘇寧電器」の出店攻勢が今年は加速するようです。

アメリカ系の量販店「ベストバイ」は撤退、一方中国系の量販店「蘇寧電器」は拡大。

この違いは販売方法によるところが大きいようです。

中国国内系の家電量販店では、店舗の中にいくつもの店舗やブースなどのテナントがあり、 そこで 商品を選んで交渉し値引きやおまけをつけてもらう方法です。 つまり蘇寧電器や国美電器は家電量販店というよりもテナント業に近い業態です。

一方、ベストバイではこのようなテナント型ではなく、日本の家電量販店に近く、 理路整然と商品カテゴリで分けられており、分からないことを店員さんに聞いて購入するスタイルです。 恐らくベストバイがメーカーから商品を購入し、店舗で売る方式を取っていたと思われます。

あくまで、これは想像ですが、 恐らく中国系家電量販店ではテナントの店主、つまり社長が店舗内にいたり、すぐ連絡のつく所にいるので、 どこまで値段を下げてもいいか、どんなおまけなら付けてもいいかなどすぐに決めることができ、 消費者との値引き交渉にも、その場ですぐに対応ができたのだと思います。

しかし、ベストバイではいち店員に裁量権が無いため、 どこまで値引きできるか、どのようなおまけをつけられるかが決められず、 消費者からの値引きに対応できず、「ベストバイは高い、値引きしてくれない」というイメージになったのだと思います。

日本人的感覚ですが、中国系家電量販店に行くと、やたら声をかけられて正直面倒なので、 ベストバイのように好き勝手に商品を触ったり、試したりできる方がありがたいのですが、 所変われば、電化製品の買い方も大きく違うのものなのですね。