中国と日本ではたらき自由を目指すビジネスマン

10年8月~17年4月、中国上海で広告の仕事。17年5月に日本へ帰国、中国×金融×マーケティング。自己研鑽を重ね49歳に完全自由を得る過程を綴る。

中国のBtoC EC激戦時代の幕開け

●あるEC企業の広告大量出稿が上海に

地下鉄に乗っていたり、ネットを見ていたりすると ある企業の広告に何度もぶち当たります。

その企業とは

 

ECサイトの雄、「アマゾン」。

 

 

動画サイト「youku」を見ていると必ずと言っていいほど 動画が始まる前に、15秒の広告が。

地下鉄に乗ろうとすると ホームの看板

(見づらいですが手前から4つが全部アマゾンの広告です。)

(全然関係ないですが、コナンの広告もあったので撮影しちゃいました。 「真実はいつも1つ!」と書いてあります。)

地下鉄車体のラッピング

車内の広告

もう、これでもかというくらいの広告出稿です。

●中国のECマーケットの状況

中国のECマーケットは大きく2つに分かれます。

①BtoC ②CtoC

でまず大分されます。

さらに①の中に

A:自社運営型 B:モール型

で分かれます。

まとめるとこんな感じです。

これまでは中国のEC市場は②のCtoC市場が大半を占めていました。

下記のグラフはBtoCとCtoCのEC市場占有率です。

http://ec.iresearch.cn/html/131768.shtml

黄色が①のBtoCのA、自社運営型。 青色が①のBtoCのB、モール型。 緑が②のCtoC市場です。

08年、09年ではEC市場のうち90%以上がCtoCでした。 そしてCtoC市場の中で圧倒的なシェアをもっているのが、「タオバオ」でした。

2010年のデータではCtoC市場における「タオバオ」のシェアはなんと86%。 CtoCのシェアグラフ 話はEC全体に戻りますが、 グラフを見ると徐々にBtoCの市場がシェアを 伸ばしているのが分かります。

●背景

BtoC市場がシェアを伸ばしている背景として、2つあると考えています。 どちらも当たり前の理由ですが・・・

①プレイヤーの増加

当当網、VANCL、タオバオ商城、京東商城、1号店などなど、 BtoCのECサイトが次々に登場しています。

しかも2011年には当当網がアメリカのナスダック市場に上場したり、
VANCLも今年中に上場すると予想されています。
市場から調達した資金で、屋外広告やテレビ広告など認知度を上げ、
Webサイトへ誘引し、売上を上げ、結果EC市場において存在感が増してきているのです。

②中国消費者の変化

これまでタオバオ(CtoC)というプラットフォームしかなかったのが、
プレイヤーの増加によって選択肢が増えています。
タオバオは個人と個人の取引なので、偽物も多いのが現状です。
掘り出し物が見つかったり、ユニークなものが見つかったり面白いのですが、
ブランド品や日用品を買うには少し不安が残ります。
実際、一緒に働いている中国の人はいつも日用品を
ウォルマートが出資する1号店というお店で購入しています。
理由を聞くと
「スーパーが運営しているから、まず品質には信頼がおける。
特に毎日使う日用品は子どもの口に入る可能性もあるので信頼が第一。
しかも何を買うかが決まっているので、タオバオのような種々雑多なものがあるサイトよりは、
日用品を取り扱っている1号店を利用した方が便利。」
とのことでした。
プレイヤーの増加により消費者の選択肢が増え、
ECサイトも目的によって消費者が選ぶようになってきているのだと考えられます。

○最後に

とにかく中国のEC市場は、これからも大きく伸びる市場であることは間違いありません。
そしてCtoCのEC市場はもうタオバオで決着が付いています。
これから伸びてくるであろうBtoCのEC市場は、これから激戦時代へと突入していきます。