昨日から日本全国にアリペイが導入されたそうです。
1月27日から始まる春節前に間に合わせてきた感じですね。
アリペイって何?
そもそもアリペイをご存知無いかたがいるかもしれません。
アリペイは、アリババが運営する電子決済サービスです。
中国ではこんな感じで使われています。
- アリペイにユーザー登録
- APPをスマホにダウンロード
- 銀行カード(つまり口座)と紐付ける
- 街中で買い物をする際に、QRコードをスキャン
- 相手側もアリペイを持っていて、支払いをアリペイ経由で行う
この記事は新幹線で書いているのですが、さっき買ったケンタッキーでも、
アリペイで支払いをしてきました。
この記事でも書きましたが、電子決済が急速に普及したので、
中国において現金を使う機会はどんどん減ってます。
このアリペイ、本当にケンタッキーのような大手はもちろん、
個人でやっているようなタバコ屋さんでも使えます。
スマホとアリペイアカウントさえあれば、お金の授受ができるからです。
WBSでやっていたYahoo!ウォレットの個人間送金
先週の金曜日だったか、ワールドビジネスサテライトで、
インターネットを使った個人間送金が話題に上がっていました。
紹介されていたのは、
- Yahoo!ウォレット
- Paymo
の2つ。
Yahoo!ウォレット自体の存在は前からありましたが、個人間送金は
2016年5月からサービスを開始されているそうですが、遅いですね。
アリペイはもう個人間送金を(いつから始めたかは知らないけど)、
僕が中国に来た6年前にはもう既にあったと思います。
携帯電話/インターネットを経由した支払いは日本が先行するはずだった
NFC(近距離無線通信)は、めっちゃかいつまんだ知識で申し訳ないですけど、
SONYも開発に関わっていたそうなので、日本発の技術です。
アリペイで支払いに使われるQRコードもデンソーが開発したものだそう。
つまり、今スマホ決済で使われている技術って、ほぼ日本のもの。
なのに、中国がスマホを使ったインターネット決済で何年も先行しています。
もったいなぁ、と思うのと同時に、何でだろ?と考えてみました。
理由1:中国人の方が新しいものへの受容性が高い?
タクシーとかに乗ると分かるのですが、50代のおっさんでもスマホを使い、
アリペイでの決済を行ってます。
中国人って年代にかかわらず、新しいものへの受容性が高くて、
更に合理的だから、便利なものなら何でも受け入れて使うのが理由の1つかな、と。
逆に、日本人って例え便利でも、殊にお金にまつわることは、新しいものへの
受容性が低いように思います。
特に年代が高くなればなるほど。
うちの母親なんかも、今だにAmazonで買い物する時なんかは、
代引きにしていて、理由を聞くと
クレジットカードをインターネットで使うのは怖い
と言っていました。
中国人の受容性の高さも、急速に普及した理由の1つだと思います。
理由2:中国の法律が良い意味でゆるい?
詳しいことは分かりませんが、個人間のお金のやり取りに関して、
日本より中国の方が法律が緩い、、のかな?
Yahoo!ウォレットと同様、アリペイも個人情報・本人認証が必要なので、
あんまり変わらないか。
ここらへんはちょっと分かりません。
理由3:中国の最高額紙幣が100元と小さい?
中国の最高額紙幣は100元、日本円で約1,700円です。
日本は10,000円ですね。
普段の買い物でも普通に2万、3万の買い物するじゃないですか。
中国でもし現金決済しようと思うと、100元札を何枚も持たないといけず、
財布がパンッパンッになっちゃいます。
だから中国人には、できるだけ現金を持ち歩きたくないという、
モチベーションが高く、インターネット決済が流行したのかも。
理由4:治安が悪い
日本と比較するとスリや、物盗りが多い中国。
理由3のように現金持ち歩いていたら、怖い。
だから、インターネット決済を利用するモチベーションが高くなったのかも。
とまぁ、色々考えたんですが、理由1が一番だと思います。
このサービスも各社参入しており、いっきに広がりました。
中国人は合理的。
便利だと思うものをどんどん使っていくんですね。