10年8月~17年4月、中国上海で広告の仕事。17年5月に日本へ帰国、中国×金融×マーケティング

中国銀行監督管理委員会、18歳以下のインターネット金融(P2P)による借金を禁止

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標題のようなニュースが流れていたので、シェアします。

 

以下、ニュースの翻訳です。

 

中国銀行監督管理委員会は、「銀行業界におけるリスク管理の指導意見」を発行。

この意見書では、

  • 中国のインターネット金融の健全な成長を促すため
  • 18歳以下の学生への貸付を禁止する

などの内容が盛り込まれる。

 

まずインターネット金融(P2P)の厳格なリスク管理。

网络借贷信息中介机构业务活动管理暂行办法(という法律)にもとづいて、

業務を行う事業者の登記、資金管理などを厳格に管理する。

監督機関による監視を強化し、ルールに即していない事業者を見つけた時は、

業務停止命令などを速やかに実行する。

 

次に学生向け貸付を厳格に禁止する。

法律で返済能力の無い者への貸付は禁止している。

よって18歳未満の学生への貸付を禁止。

虚偽の広告宣伝などによる高利貸しを行ってはならない。

 

 

中国ではインターネット金融と呼ばれるプラットフォームを介した、

個人間の貸金業が流行しています。

Person to PerosnでP2Pという名称が中国では一般的です。

僕も過去にチャレンジしたことがありました。

 

www.china-b-japan.org

 

日本語ではソーシャルレンディングという名前で、いくつか業者がありますね。

有名なのは下記でしょうか。

www.maneo.jp

 

で、中国のインターネット金融なのですが、学生がこのP2Pと呼ばれる

プラットフォームから手軽に借金をしてしまうことが、社会問題になっていました。

 

有名な事件としては、「裸貸(Luo Dai)」と呼ばれるやつ。

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一例ですが、こんな事件です。

  • ある女学生が自分で商売を始めるため資金調達を考えた
  • ネットで見つけた借金プラットフォームで4,000元を借りた
  • しかし商売はうまく行かないまま1週間後の返済日がやってきた
  • 返済できない彼女は支払い延期をお願いした
  • 業者は、延期しても良いが彼女の裸の写真及び動画を要求
  • 彼女はそれに応じて、写真と動画を業者へ送ってしまう
  • 4週間の返済猶予を与えられたが、4,000元の借金は12,000元になっていた
  • 4週間後、やはり返済できない彼女に、業者は他の2つ業者を紹介
  • 新たに7,000元を借りさせ、自分への借金の一部を返済させる
  • 残りの5,000元で、また彼女にゆすりをかけ裸の動画や写真を送らせようとした
  • 拒絶の姿勢を見せると業者は、友人や親にバラまくと脅した
  • その後、色々な業者から借金をしまくり、その都度裸の写真を証書として送信
  • 警察に通報するまで、自分でもいくら借金したか分からないような状態だった

 

同じような事件が中国全国で昨年末くらいから起きており、

ニュースにもなっていました。

 

全P2Pプラットフォームが、あこぎな商売をしているわけではないのですが、

まぁ大半がこのようなブラックファイナンスなようです。

 

知識も、経験も無い学生を食い物にするような業者は、確かに絞め殺してもらいたいです。

 

そういう意味では、18歳以下の学生への貸付を禁止する、ではまだ甘いですよね。

学生への貸付を禁止する、という法律にした方が良いと思います。

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