11月11日は「独身の日」、中国ではネットセールが行われていました。
私も昨日は中国のインターネットから情報を拾い、記事を書いていました。
アリババが運営する天猫、淘宝の総売上が
・3分で1,700億円
・1日で1,682億元、日本円で約2,8兆円に
といったことが日本でも記事になっています。
この数字には驚かされますが、中国人がこの11月11日に買った金額は
2.8兆円では収まりません。
2009年くらいからでしょうか、アリババがこのセールを始めたのですが、
それに乗っかり他のECサイト、モールも11月11日に独身の日セールを行っています。
下記は2016年の各ECサイト(モール)の売上別シェアです。
※出典:iReserch
シェアを上から順番に見ると、
・天猫(アリババが運営)→56%(このサイトで1日2.8兆円を売り上げた)
・京東→24%
・蘇寧→4.3%
・唯品会→3.5%
などなど、シェアが分かれています。
これらのサイトも、11月11日に独身の日セールをやっているので、
それらを足し上げると2.8兆円なんかでは収まりません。
京東の2017年11月11日の売上は、1,271億元
アリババの売上1,682億元+京東の売上1,271億元=2,953億元
2,953億元×17円(2017年11月12日のレート)=5兆円
です。
他のサイトの売上がいくらだったか見えないので、分かりません。
天猫のシェアが56.6%で1,682億元の売上という数字から、逆算してみました。
※シェア24.7%の京東が1,271億元なので単純計算はできないのですが。
天猫:1,682億元(シェア56.6%)※公式発表数字
京東:1,271億元(シェア24.7%)※公式発表数字
蘇寧:128億元(シェア4.3%)※シェアより推定
唯品会:104億元(シェア3.5%)※シェアより推定
国美在線:36億元(シェア1.2%)※シェアより推定
1号店:33億元(シェア1.1%)※シェアより推定
合計:3,253億元
3,253億元×17円(2017年11月12日のレート)=5.53兆円
ということになります。
たった1日で。
この売上の数字をここで日本企業売上げランキングで見てみたら・・・・・
なんと1年間の伊藤忠商事の売上を超えていました。
中国の11月11日におけるネット全体の売上 > 伊藤忠商事の1年の売上
改めて中国のパワーに驚かされました。