2019年12月9日、ついに中国のスマホ、というかエレクトロニクス企業のシャオミが日本に上陸しました。
https://japan.cnet.com/article/35146586/
一部、すでに日本人の間でもシャオミ人気はたかったのですが、
ほとんどの方がまだ知らないと思うので少し紹介したいと思います。
これまでも何度かシャオミ関連の記事は書いていましたが、改めて整理したいと思います。
創業者の名前は「雷軍(Lei Jun)」さんです。
彼はシリアルアントレプレナーで、何度か起業をされています。
皆さんももしかしたらご存知のキングソフトは彼が作った会社です。
MicrosoftのWordやEXCELと互換性がありながら、フリーでソフトを提供していますね。
最近はモバイルアプリの作成、それをネットワーク化した広告事業もされています。
キングソフトをIPOさせたあとは、2007年にCEOを辞任。
エンジェル投資家として、中国ネット黎明期の企業たちに投資しています。
そして、2010年にシャオミ(小米)を創業しています。
シャオミは中国語で小米、ピンインではXiaoMiと書きます。
このMiはモバイルインターネットの頭文字をとっています。
つまり彼らはスマホブランドではなく、モバイルインターネット企業なんだと言っています。
またロゴにも意味があります。
ロゴをくるっと反転させると「心」という文字に1つ点が無い文字になっています。
これは中国語で「省心」を表していて、「余計な心を使わせない」つまり「とても使いやすい」という意味を表しています。
シャオミは当初、高スペックなスマホを手頃な価格で、自社サイトで販売する
というモデルで始まっています。
また実際、シャオミをスマホメーカーとして認知している日本人がほとんどだと思います。
しかしその認識は間違っています。シャオミは自身を「生態系」と定義しています。
どういうことなのでしょうか?というの過去に記事にしています。
僕も中国に住んでいたとき、シャオミを使っていまして、大好きになったので結構定期的にウォッチしていて、たくさん過去に記事を書いていました。プロダクト別にも記事書いています。
今日の記者会見でもスマホ以外に、スマートバンドや炊飯器も投入するそうです。
シャオミは2018年に香港で上場しました。
四半期決算の数字が公開されているので紹介したいと思います。
シャオミのIRページ↓
https://company.mi.com/zh-cn/ir/indexContent/index.html
2019年の第1四半期から第3四半期の純利益は92億元(約1,426億円)で過去最高。
これをランレート、つまり1年分になおしてみると1,900億円です。
これがどれくらいなのか、というのをわかりやすくするために、総合家電メーカーであるPanasonicと比較してみます。
Panasonicの2019年通期の純利益は2,000億円と見通されています。
しかしこの2,000億円の純利益は、Panasonicが抱える家電、、車載電池、セキュリティ機器、半導体など、全部を合算したものです。また日本だけではなくグローバルで稼いだお金を円に換算して、2,000億円としています。
シャオミは1,900億円ですが、Panasonic全体とほぼ同じくらいの純利益を持つ企業だ、と言われるとその凄さがわかると思います。
さて、Panasonicは今、BtoCよりもBtoBの売上の方が大きいので、BtoCのアプライアンス部門(家電部門)だけでも比較してみましょう。
上の資料を見るとアプライアンス(AP)の営業利益は529億円だそうです。
営業利益なので純利益ではありません。営業外損益、法人税などが差し引かれるのでこれより目減りするでしょう。
Panasonic全体の営業利益から純利益が3,000億円から2,000億円なので、
仮にこの同比率で目減りしたとすると、529億円×3分の2=352億円
ということになります。
シャオミは1,900億円の利益をスマホ、家電で叩き出しているので、
純利益で比較すれば、Panasonicのアプライアンス部門の5倍以上の規模がある、ということになります。
さて、私もいちシャオミファンとして、これから日本での活躍に期待です。
個人的にはアップルウォッチのような、NFC付のスマートウォッチを期待しています。