前にもWechat(微信)に関する記事は書いたことがありますね。
ウェイシン(微信)のおかげで中国でQRコードの普及具合がハンパねー件 | 上海ではたらくビジネスマンのWEBサイト
タイトル通り、Wechat(微信)は既にLINEを超える進化を遂げています。
というか既にユーザー数では軽く超えてしまっているんです。
LINEのユーザー数:2億3000万人(2013年7月時点)
Wechat(微信)のユーザー数:4億人超(同時期)
このキャプチャ画像を見て下さい。
日本語ですが、Wechat(微信)は既に多言語対応しています。
さて、赤枠で囲っているところ、「マイバンクカード」と書いてあります。
これをタップすると・・・・
とこんな画面が出てきます。
内容を読んでみると
手机充话费,快速到帐
扫描二维码,即拍即买
公众号内一键支付购物
これを日本語に訳すと
携帯電話代金をスピードチャージ
QRコードスキャンで購入
Wechat(微信)の公式アカウント内で1タップで買い物
と書いてあります。
一番目の「携帯電話代金をスピードチャージ」ですが、
日本ではポストペイ、つまり通話料を後で支払うのが一般的ですが、
中国ではプリペイド、通話料を事前に支払う(チャージ)のが一般的です。
このチャージは、ネットバンクからやチャージ用のカード、ATMからもできるのですが、
どれも手間がかかります。
これが恐らく一瞬でできてしまうのでしょう。
電話番号に紐付いているWechat(微信)だからこそ、ですね。
次に2番目「QRコードスキャンで購入」、これは結構衝撃的です。
恐らくですが、今後ECサイトで決済する時にQRコードが出てくるのでしょう。
そして、これをWechat(微信)でスキャンするだけで支払いが完了してしまう、ということなのです。
もっと言えば、これからPOS機(レジ)にも同じような支払用QRコードなんてものが出てきて、
現場でスキャンするだけで支払いが完了する、なんて未来もあるかもしれません。
そして3番目「Wechat(微信)の公式アカウント内で1タップで買い物」、かなり衝撃です。
中国語で記載されている「公众号」とはLINEで言う公式アカウントです。
日本でもローソンとかが持ってるあれですね。
Wechat(微信)はこの中にEC機能を組み込んで来るのです。
「LINEもwebストアを開設してECやってるよ!」という声が聞こえてきそうですが、
全く意味が違います。
LINEはあくまで自分たちのスタンプを販売するEC機能です。
そんなことはWechat(微信)もすでに初めています。
【↓Wechat(微信)のスタンプショップ↓】
Wechat(微信)は、公式アカウントを持っている企業がWechat(微信)の中で、
webストアを持つことができるようになってくるのです。
そして決済は、Wechat(微信)を通して銀行口座から引き落とされるのです。
楽天みたいに、あくまでプラットフォームを提供するのですね。
Wechat(微信)は中国のIT企業、テンセントが運営するチャットアプリです。
そしてテンセントは本気でマネタイズにかかって来ています。
この「Wechat(微信)を通して銀行口座から引き落とされる」ということは、
恐らく購入手数料としていくらかがテンセントに入るはずです。
もし未来、スーパーやコンビニ、家電量販店、レストランでの支払いを、
Wechat(微信)を通してQRコードで決済していたら・・・・・
チャリンチャリンとテンセントにお金が入ってくることになるんじゃないでしょうか。
未来にはWechat(微信)が我々の様々な生活シーンで使われているかもしれません。
そして、実際にテンセントはそれを狙っているはずです。
これはWechat(微信)の公式サイトです。
微新,是一个生活方式
Wechat(微信)、それはライフスタイル
今後のWechat(微信)の動向に注目です。