2016年はSHARPが鴻海に、東芝の白家電部門が美的集団に買収されたりと
日本有数のブランドが中国系企業(鴻海は台湾です。)に買われています。
日本にいると分からないと思うのですが、中国国内において
中国ブランドは、日本ブランド・欧米ブランドと較べても、
遜色ない強さ、むしろこれらのより強いと言えます。
この記事では、中にはご存知のものもあるかもしれませんが、
日本にいる皆さんはあまりご存知ないと思う中国ブランドをご紹介していきます。
1:Haier(ハイアール、海尔)
山東省の青島に本社を置く、世界屈指の家電ブランドです。
実は冷蔵庫、洗濯機の分野ではマーケットシェアNO1。
日本・欧米の家電ブランドを抜き去っています。
2:Casarte(卡萨帝)
1で上げたハイアールの傘下にある高級ブランドです。
冷蔵庫は両開きの大きいタイプ、洗濯機も大きめのドラム型、ワイナリーなど
高級路線の家電ブランドです。
3:美的(Midea)
東芝の白家電部門を買収する家電ブランドですね。
ハイアールと同様に、総合家電メーカーで、エアコン、洗濯機、冷蔵庫、
調理家電などなど、ほとんどの白家電を作ってます。
4:九陽(JIUYANG,九阳)
調理家電を中心に作っているブランドです。
炊飯器、湯沸かしジャーポット、ジューサー、豆乳メーカーなどが有名です。
5:康佳(KONKA)
サイトを見ると色々作ってますが、テレビが主力事業ですね。
データ探したのですが、最新が2015年第1Qでした。
下記はスマートテレビの販売額ベースの市場占有率です。
だいたい6.6%くらいあるんですね。
で、この占有率グラフを使って、右回りに中国ブランドをピックアップして
紹介していきます。
6:創維(Skyworth,创维)
このブランドも色々作ってますが、テレビが主力。
7:長虹(CHANG HONG 长虹)
こちらもテレビが中心。
北京に長虹という交差点があるんですが、この企業がなんか寄付(曖昧)して、
交差点の名前が長虹となったそうです。
8:海信(HISENSE)
9:TCL
ここで挙げた
5:康佳(KONKA)
6:創維(Skyworth,创维)
7:長虹(CHANG HONG 长虹)
8:海信(HISENSE)
9:TCL
はほとんど、テレビ事業がメインなんですが、最近は
小米とか楽視TVといったIT企業がテレビを作り始めているので、
シェアを徐々に落としているんですね。
10:格力(Gree)
中国国内でエアコンシェアNo1です。
女社長の董明珠という方が有名な企業家です。
あとDAIKINからもインバータ技術を取り入れていてますね。
11:Glanz(格兰仕)
主に電子レンジで有名な企業です。
冷蔵庫や洗濯機も作っていますが、電子レンジがメイン事業ですね。
12:Meiling(美菱)
総合家電路線を行っていますが、冷蔵庫で有名です。
格安路線でスーパーマーケットとかにも置いてあります。
安いものでしたら数百元で買えちゃいます。
13:POVOS(奔腾)
ドライヤー、髭剃り、あとは圧力鍋といった調理家電が主力です。
こちらも国内ブランドよろしく、格安路線です。
14:FLYCO(飞科)
もう髭剃りのイメージしかありません。
こちらもめっちゃ安くて99元とかで買えちゃいます。
15:ROBAM(老板)
レンジフードを主に作っている高級ブランドです。
この記事で初めて日本語知ったのですが、レンジフードっていうんですね。。。。
中国語は油烟机という単語を知っているのですが、日本語が分からなかった。
16:FOTILE(方太)
こちらも15のド競合でレンジフードを作っている会社です。
僕の家はこのブランドを使っているのですが、めちゃくちゃ良いです。
吸引力も高いし、油っぽい料理でも問題ありません。
更に良いのがそのサービス。
1年に1回点検に来てくれるんですが、無料で、点検員の態度も
中国では信じられないくらい良くて、めっちゃ親切でした。
最後に
日本にいると、家の中にある家電はほとんどが日本ブランドですよね。
でも中国の一般家庭に行けば、上記のような国内ブランドがほとんどです。
一部、テレビで韓国ブランド、冷蔵庫で欧州ブランドといったお家も見かけますが、
中国における日本の家電ブランドが占めるシェアは本当に微々たるものです。
ちなみに僕の嫁の実家で日本の家電ブランドは、電子レンジのPanasonicのみ、
冷蔵庫はHaier、エアコンもHaierと長虹でした。
日本の三洋電機もHaierに買収されています。
中国の製造業ブランド、なめてたら痛い目に会います。
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