IDCというシンクタンクが発表した世界におけるスマホの出荷台数ランキングは
1位:サムスン
2位:アップル
3位:ファーウェイ
4位:シャオミ
5位:OPPO
でした。
乱立しているスマホブランドの淘汰
さて、中国ではスマホブランドが 乱立していました。
これら以外にも、金立、360などなど、様々なブランドが乱立。
しかし既に淘汰が始まっていて、記事中にある7番目の酷派や10番目のMEITU(美図-美图)がモバイル事業から撤退しています。
MEITU(美図-美图)は16年に香港で上場してこんな記事も書いていました。
さて、MEITU(美図-美图)は昨日、2019年4月14日にWeiboでこんな発信をしました。
モバイル事業を辞める、ということでさよならのメッセージを発信したのです。
実はMEITU(美図-美图)のモバイル事業、うまく行っていなかったようで、
昨年11月19日に競合であるXiaomi(小米)との戦略的提携をしていました。
そのまま、MEITU(美図-美图)のモバイル事業はXiaomi(小米)へと売却されることになったのです。
CASIOの自撮りカメラを駆逐したMEITU
デジタルカメラ事業から撤退したCASIO。
これを決定付けた一つの要因として考えられるのは中国事業の不振だったと思われます。
日本で売り出したTRシリーズ(自撮りカメラ)、日本では売れなかったのですが、
中華圏で爆発的に売れ始めたのが2012年頃です。
中国ではこのTRシリーズが買えず、日本へ訪れ代理購入をする人が急増、
2015年の円安とインバウンド消費も重なり日本でも品切れが発生したほどです。
価格は上がり、1台5,000元(約8万円、当時のレートだと約10万円)を超えていました。
そこにMEITU(美図-美图)が食い込んできます。
もともとMEITU(美図-美图)は顔を美しくするアプリ提供会社でした。
そのノウハウを利用し、自撮りカメラ+スマホを発売。
価格も当時でたしか3,000元程度だったと記憶しています。
CASIOはブランド力がありましたが、
・TRシリーズの需要が飽和してきたこと
・MEITU(美図-美图)のカメラでも十分じゃん
と消費者たちが考え始め、徐々に中国でのTRシリーズの販売数が落ちていったと考えられます。
そして、Xiaomi(小米)へ身売り
そんなMEITU(美図-美图)も中国での強烈な競争環境には耐えられず、
モバイル事業をXiaomi(小米)へ身売りするという結果に。
これを見ると、中国マーケットって本当に生き馬の目を抜く世界、
日本とは比較にならないくらい激しい競争環境にあるのですね。
そんな中、Xiaomi(小米)は増収増益。
この創業者に雷軍さんはキングソフト、チーターモバイル、と立て続けに成功させ、
Xiaomi(小米)も継続的に成長させています。