3月15日は消費者デーと呼ばれ、CCTV(中国中央電視台)で特別番組が組まれ、
消費者に不利益をもたらす企業を叩く日です。
日本企業も何回か出現したことがあり、戦々恐々とする日でもあります。
で、2017年もこの日を迎え、例年通りいくつかのブランド、商品、項目が
叩かれているので速報シェアします。
1:互动百科
上場企業のようなのですが、いわゆるFAQサイト?辞書サイト?ですかね。
僕は初めて知りました。
内容としては広告掲載料金さえ払えば、都合の良いように記事書けちゃう
ゴミサイトとして紹介されていました。
まとめるとこんな感じです。
・アカウント登録すると自由に、無料で記事を書込することができる
・記者が試しにアカウントを登録し、健康食品の効能を紹介する記事を投稿
・管理画面上で審査結果が出てきた
・審査結果では「媒体のレギュレーションにより掲載できません。詳しくは電話でお問合せを」と出てきた
・電話すると「広告費を払ってくれれば、審査を通しますよ。お金はあくまで広告費で審査を通すためのお金ではないですよ。」と言われた
・更に「広告掲載には営業許可証、経営許可証、健康食品広告審査表の3つが必要」と言われた
・「いや、営業許可証しか無いっす」と答えると
・「あっそれでも、大丈夫っす。お金もらえたら、審査通しますです。はい。」
という、まぁ何でもござれのゴミサイトだった、ということが暴露されてました。
2:小学校向け視力検査会社
鄭州という街にある視力検査代行会社。
鄭州市内にある42校で小学生向けに視力検査を代行していました。
しかし、この会社で視力検査している人たちは
・フリーター
・法律を学ぶ学生バイト
など、全くの素人たち。
それっぽいことやってますが、全く医学的知識の無いおっさんが検査してます。
更に、この会社、検査する前に子どもたちに
・自分の名前
・電話番号
・住所
・両親の名前
・両親の電話番号
まで書かせています。
これ、あとで個人情報を転売していた模様。
3:養豚会社
中国では鉄板の、食品衛生の問題です。
済南という街にある養豚場、ここで飼育されている豚には
写真のような黄色い粉末が混ぜられた飼料が使われています。
で、この黄色い粉末は何なのかと言うと
オラキンドックス
という物質のようです。
検索すると厚生労働省の食品安全検査委員会の資料が出てくるのですが、
オラキンドックスは、遺伝毒性試験の in vitro 試験において、突然変異を誘
発すること、in vitro 及び in vivo 試験において染色体や DNA の損傷を引き起こすこと、生殖細胞に変異原性を示す可能性が示唆されることから、遺伝毒性を有しているものと考えられた
とあり、つまり奇形を生むらしいんです。発がん性の危険性もあります。
もちろん人体にも良い影響があるわけありません。
中国の肉、、、、食えんな、こりゃ。
4:日本の放射能残留が懸念される食品を輸入する会社
出ちゃいました。。。。
福島原発事故以降、中国では相変わらず日本の特定地域で生産された
食品について輸入を禁止しているらしいのですが、
越境ECや輸入商品を扱うスーパーなどで取扱があって取り上げられています。
日本の商品が悪いということではなく、これを無許可で輸入している
スーパーや流通会社を叩く内容になっていました。
5:Nikeの靴
2008年北京オリンピックで、元NBAスター、コービー(KOBE)が
使っていたバスケットシューズの復刻モデルをNikeが限定販売。
Nikeと言えば靴底に入っているエアーが有名。
北京に住む王さん、限定モデルをゲットして早速バスケをしたところ、
「あれ?!何か靴底が硬い!本当にエア入ってんの?」
と疑問に思い、恐る恐る靴底を開けると・・・・
エア入って無い!爆!!!
6:乳母外注サービス会社
中国では赤ちゃんが産まれると「月嫂」と呼ばれる、乳母さんを雇う家庭があります。
1ヶ月で8,000元、高い人だと15,000元もすることがあります。
我が家でも子どもが産まれた時、話題にあがったのですが、知らない人が
1ヶ月も家にいるのは嫌なので、利用はしませんでした。
さて、この「月嫂」を仲介する会社、またこの「月嫂」を育てるセミナー会社が、
まぁ適当だったことが、今回暴露されています。
まず仲介会社。
仲介免許が必要なのですが、そもそも免許を持っていない。
抱えている「月嫂」人材、めちゃくちゃ高級人材が揃ってますよー、と謳っており、
ある「月嫂」であるおばちゃんは20冊くらいの証明書を持っています。
この証明書、何かのセミナーや勉強会に参加したり、技能試験に受かると
もらえるそうなのですが、100元くらい出したら買えちゃう代物。
全く赤ちゃんの世話や、医学的知識を持っているわけではなかった、という。。。。
あー、利用しなくて良かった。
こんなアホみたいなサービスに月20万円以上も払うなんて、バカでしょ。
7:老人向けサプリ販売会社
日本でもあるような商売ですね。。。。
寂しい老人に、暖かく語りかける営業マン。
全く効果の無い薬やサプリを売りつけて、暴利を稼いでいるようです。
老人を会議室に集め、セミナー形式で販売する、といった手法も、
日本でも見かける商法ですね。
最後に
予想では韓国系企業が結構叩かれるかなぁと思っていたのですが、
そんなことはなかったですね。
では、また来年。