中国から日本円を合法的に、正規のルートで送金しました。
後から同じような人がいるかもしれないので、忘れないようにメモします。
僕の場合の必要な書類&手続きなので、もしかすると他の人では異なるかもしれません。あくまで参考・大まかな流れを知るために御覧ください。
やりたいこと
僕は6年ほど中国で働いており、中国元での収入のみでした。
この度、事情があり日本で日本円が必要になったので、中国の銀行口座にある中国元を日本の銀行口座に日本円で送金したいと思いました。
換金できる金額
中国人は1年間に5万ドルまでしか、外貨へ交換できません。
しかし中国で働く外国人は少し事情が違います。
中国に住む外国人の換金できる金額は、下記の式で求められます。
式)
過去に給与として支払われた金額 - 納めた所得税 = 換金できる金額
例)
過去1年間で30万元の額面給与があり、10万元の所得税を払っていたら、
20万元は日本円へ換金して、日本へ送金できる、ということです。
(あくまで例です。所得税率はこんなに高くありません。)
※通常、外国人が中国で就労する場合、給与から天引きされるのは所得税のみです。しかしこれは上海だけの事情かもしれません。エリアによって異なるかも。中国人は「五金」と呼ばれる年金、失業保険などが差し引かれます。
よくある勘違い
僕も勘違いしていたのですが、中国が厳しく管理しているのは
換金であって、送金ではありません。
中国元を他の外国通貨に換金する場合は、大量の書類を用意する必要がありますが、中国外の銀行へ送金する際はパスポートと受取銀行口座情報があればOKです。
必要な書類
- 労働契約書(会社との労働契約書)
- 個人収入証明(会社の行政部が出す書類)
- 就業許可証
- パスポート
- 税務局から出される税単
最も効率的なSTEP
僕自身何度も銀行と会社行政部、税務局へ行ったり来たりしました。
多分、下記が最も効率的に換金&送金できるSTEPです。
STEP1:税務局へ行き税単を出してもらう
税単はパスポートを持っていけば、めっちゃ簡単に出してくれます。
しかも無料なので予備に2、3部出してもらうよ良いでしょう。
ちなみに上海市であれば、ここからも税単出せます。
STEP2:会社の行政部(総務部)に税単をもとに個人収入証明を出してもらう
僕の場合、下記ような構成になっていました。
1枚目:期間とその期間に得た額面給与を記載。社印を押印
2枚目:その期間の月別明細
3枚目:明細をどのように計算したか?の説明資料
銀行によっては明細も必要なので、明細も出してもらった方が良いです。
そして、その明細を計算するのに税単が必要になるようです。
就業許可証も一般的に会社の行政部(総務部)が保管しているので、STEP4の銀行窓口へ行く前に借りましょう。
就業許可証は一定期間で更新されますので、人によっては何冊もある人がいます。かなり過去にまで遡って換金する人は、以前の就業許可証も借りておいた方が良いです。
STEP3:給与口座のある銀行にお金を入れる
給与口座のある銀行に換金したい金額の中国元を入れます。
※もしかしたら給与口座でなくてもイケるかもしれません。
僕は給与口座のある銀行で手続きしました。
日本円の現金を持って窓口に行くのはやめた方が良いです。
僕も日本円が手元にあったので、これを中国の口座に入れて、
送金を依頼しようとしたのですが、これをすると2回手数料が取られます。
①日本円の現金を口座に入れる手数料
②日本円を日本へ送金する手数料
です。
もし日本円の現金が中国国内にある場合は、
ハンドキャリーで日本へ持って行った方が良いです。
その際は5,000ドル相当しか持ち出せないので、今のレートで言えば50万円ずつを何度かに分けてハンドキャリーする方が良いでしょう。
STEP4:給与口座のある銀行窓口へ行き換金&送金手続き
必要な書類を持って、銀行窓口へ行き手続きします。
【換金】
上記で用意した書類が必要になります。
あと窓口で上記の書類をコピーしたり、会計士さんの審査があったり、
銀行によっては本店の審査があったりと、めっちゃ時間かかります。
窓口の手続きだけで1時間は覚悟した方が良いです。
換金は土曜日でも受け付けてくれるので、人の少ない土曜日の朝イチに
行くことをオススメします。
ただし送金は平日しかやってくれないので、2回に分けていくことになります。
【送金】
送金では日本に口座のある銀行の下記情報が必要なので用意しておきましょう。
全部英語で用意しましょう。
- 銀行名
- 支店名
- 受取支店の住所
- SWIFTコード
- 受取人名
- 受取人の住所
- 受取人名義の口座番号
僕は新生銀行で受け取ったのでこんな感じになります。
- SHINSEI BANK,LTD.
- UMEDA BRANCH
- 8-47, KAKUDA-CHO, KITA-KU, OSAKA-SHI, OSAKA, JAPAN
- LTCBJPJT
- 自分のローマ字表記
- 日本の住所の英語表記
- 支店番号+口座番号
各銀行のSWIFTコードはここで見つけられます。
銀行コード、金融機関コード、SWIFTコード(BICコード)を一覧検索|ギンコード.com
あとここから日本の住所を簡単に英語表記に変換できます。
http://judress.tsukuenoue.com/
僕の場合手続き完了してから翌営業日には日本の口座に着金していました。
中国の銀行窓口では3営業日と言われましたが、そんなにかからないようです。
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