10年8月~17年4月、中国上海で広告の仕事。17年5月に日本へ帰国、中国×金融×マーケティング

中国上海人と飲んで感じた中国人と日本人の考え、状況の違い

f:id:daotian105:20170404000612p:plain

 

最近、上海人の友人と一緒にお酒を飲む機会がありました。

彼とは嫁の友人を介して知り合い、ちょくちょく一緒にお酒を飲む仲です。

日本語は話せないのですが、人生観や仕事のこと、将来のこと、子どもの事など、

彼からは少なくない刺激をもらっています。

 

彼との話しの中で、日本人とは考えが違うなぁと感じた所があったので、

ちょっと思い出しながら書いてみます。

酔ってたので笑、正確ではないかもしれません。

 

五月雨式にダラダラと書くので、少し読みづらいかもしれませんが、

今の働き盛り世代の1人の中国人男性の考え、感性を垣間見ることができれば、と。

 

仕事観について

彼は会社に所属しながら、3年前から自分で商売をしています。

商売を始めた理由は、

「今の会社があと10年もあるか分からない」

「今の会社のオーナーからいつお前は要らないと言われるか分からない」

「この状態は精神衛生もよくない」

「今の会社で頑張っても年収30万~40万元がいいところ」

「もっと夢のあることをやりたい」

というのが彼の考え。

 

今では自分で始めた仕事の方が、会社勤めの収入を大幅に超えており、

今のところ、彼自身も「自分の選択は正しかった」と考えています。

 

最近の日本人も副業や投資で給料とは別の収入源を確保する方が増えていますが、

中国人の方が会社への帰属意識、忠誠度は低く、自分次第と思っている所が、

日本人より顕著という印象です。

 

投資について

彼は僕の2つ上、1981年産まれ。息子1人、妻の3人家族。

現金、不動産、株などかき集めたら、いくらくらい資産があるか?と聞いたら、

4,000万元以上と言う答えが・・・。

4,000万元と言ったら今のレートで6億4,000万円です。

 

彼曰く、

「僕のこの10年で最も最良の選択は、2015年初頭に、上海で不動産を買ったこと」

 

この不動産、淮海中路という上海のど真ん中に位置していて、

更に平米数は200平米とかなり大きい。

1,000万元で買って、今は2,000万元を少し超えるくらいの値段になってるらしいです。

買った時に簡単な内装をし、今は欧米人駐在員に貸しているそうで、

毎月25,000元の家賃収入があるとのこと。

25,000元といえば、毎月40万円の家賃収入です。

更にこの不動産は現金一括購入なのでローン返済無し。

 

僕が付き合いのある中国人の大半は、

沿海地方の不動産価格は引き続き上がる

という意識です。

 

彼曰く

「内陸部から沿海部への人口流入は今後も続く」

「内陸部の人たちもある程度、金を持っており住宅需要は旺盛」

「よって沿海部の不動産価格はこれからも引き続き上がる」

「内陸部からの人口流入という点が日本のバブルとの大きな違い」

とのこと。

 

この感覚の違いは本当に日本人と大きく違う。

 

ついでに年収も聞いてみたら、150万元~200万元の間。

年収2,400万円~3,200万円です。

マジでか・・・。

 

子育てについて

彼は毎日、6時起き。平日も休日も。

 

平日は息子を起こし、小学校へ送り届け、そのまま会社へ。

会社には毎日8時前には到着するらしい。

お迎えは奥さん(専業主婦)がしている。

奥さんをゆっくり寝かせてあげないとね、と言っていた。

すげぇ。

 

休日も6時に起きて、息子を起こし、今はバレーボールの練習につれていっている。

前までバスケットをやっていたけれど、あることがきっかけ(後で書く)で、

バレーボールに転向した。

 

午前中はバレーの練習に付き合い、午後から英語の塾、夕方から宿題の付き合い、

と子供も、親も大忙しな休日だそうだ。

 

さっき挙げた彼の不動産。

淮海中路の200平米の家は、あと3年後くらいに内装を綺麗にして住み、

今の家(あと2軒ある)も売らず、そのまま保有するらしい。

息子が結婚する時に、淮海中路の家を彼に譲るそうだ。

「その時自分はもう50代後半。広い家も要らないし、郊外にでも住む」

と言っていた。

 

「日本人は息子に家を残してあげようなんて思わないらしいな」

「俺たち中国人は違う。自分の次の世代、子孫の繁栄を意識してる」

不動産は投資の面もあるけれど、同時に子孫繁栄の礎だと思ってる」

とのこと。

 

確かに僕は「息子に家を用意してあげよう」とか思わない。

成人したら、自分の好きなように、自分の力でと思っている。

 

お金以外のこと

彼は最近、団派と呼ばれる共産党のある一派に加入した。

これはさっきのバレーと関係している。

団派の偉いさんの息子がバレーをやっているから、バレーに転向させたらしい。

 

この団派に入ることで、普通の人ではアクセスできない人脈にアクセスできるそう。

そうすることで何年後かに全人代とかに参加できるかもしれない、らしい。

つまり日本で言えば、国会議員として国会議事堂に参加できるようなもの。

 

彼曰く

人脈は中国では金脈。」

「でも金は、しょうじきそこそこあればもう良い」

「この団派に入った目的は数年後に得られる地位

とのこと。

 

地位(di wei)、と彼は中国語で言ったので、その意味を深く知りたく質問してみた。

「君の言う”地位”とは、つまり周りから自分がどう見られているか、ということ?」

「うん、そのとおり。」

「つまり、面子(メンツ)だ」

「だいたい同じ意味だね。そう地位っていうのはメンツのことだね。」

経済的な成功を既に得ようとしているので、次は社会的ステータスをゲットしたい、

そうです。

これは中国人というよりも、個人の資質かなぁ。

彼は外見とは違い野心が他の中国人より強い気がする。

 

一般的な上海人について

今の中国人は本当にお金持ちが多いんだなぁーと思った話。

 

彼の友人も、大半が上海人。

例として、1人、浦東発展銀行に務める人の話しを教えてくれた。

その友人は全く出来損ないで(笑)、あんまり良い大学も出ていないけれど、

人脈で浦東発展銀行に入行、経理(マネージャー)という中途半端な職位だけど、

現在年収は80万元(1,280万円)。

家も親から譲られており、奥さんも上海人で半分くらいの年収がある。

 

彼曰く

「今の中国人の中産階級はマジで金持ち」

「あんな奴でも年収80万元、資産で言えば1,000万元以上ある。」

「皆、使い所が無くて困ってる

とのこと。

 

使い所が無くて困ってる???????

言うてみたいわ!

 

 

 中国人の年収に関する記事はここでも書いています。

www.china-b-japan.org

 

 

www.china-b-japan.org

 

 

www.china-b-japan.org

 

関連記事
SNSでフォローする
コメント (1)
  1. より:

    私は上海人です
    ‘地位’ということは日本語で人間のレベル感。‘

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です