10年8月~17年4月、中国上海で広告の仕事。17年5月に日本へ帰国、中国×金融×マーケティング

中国百度リスティングのヘルプコンテンツ、キーワードのマッチタイプについて

 

不定期で更新している百度スティングに関するエントリーです。

 

Googleのキーワードマッチタイプ

日本のGoogleで設定できるキーワードマッチタイプの主なものは下記の3つ。

  1. 完全一致
  2. 部分一致
  3. フレーズ一致

GoogleAdWordsのヘルプ「キーワードのマッチ タイプを活用する – AdWords ヘルプ

 

百度スティングのキーワードマッチタイプ

一方の百度スティングのキーワードマッチタイプのことを

匹配方式

と言います。

 

さてその匹配方式ですが、やはり大きく3つに分かれています。

 

精确匹配

完全一致のことです。

ユーザーが検索したキーワードと登録しているキーワードが完全に一致しないと

広告は表示されません。

 

ヘルプコンテンツに記載されている例では

「粉ミルク」というキーワードを百度スティングのアカウントに登録していた場合、

「粉ミルク 価格」といったキーワードでユーザーが検索しても広告は表示されません。

 

短语匹配

部分一致に分類できる、と思うのですが、日本のGoogleとは違います。

この短语匹配の中にまた3つの分類があるのです。

短语-精确包含

登録したキーワードと全く同じ単語が含まれたキーワードで検索された時に広告が表示されます。

例えば

「英語セミナー」というキーワードを登録した場合、「英語セミナー 価格」という

キーワードでユーザーが検索した場合、広告が表示されます。

他にも「どこの英語セミナーが一番良いですか?」でも広告が表示されます。

しかし「英語に関するセミナー」や「セミナー 英語」といったキーワードで検索しても

広告は表示されません。

 

短语-同义包含

登録したキーワードと全く同じ単語が含まれたキーワードで検索された時、または

登録したキーワードと同じような意味の単語を含むキーワードで検索された時に広告が表示されます。

例えば

「英語セミナー」というキーワードを登録した場合、「英語セミナー 価格」でも

「英語に関するセミナー」でも「英語の授業」でも広告が表示されます。

しかし「パソコンセミナー」や「ドイツ語セミナー」では広告は表示されません。

同じような意味のキーワードで検索された時にも広告が表示されるので、

先に説明した”短语-精确包含”よりもインプレッション(表示回数)が多くなるはずなので、

より多くのユーザーの目に広告を触れさせることができます。

ただ逆に意図しないキーワードでの検索でも広告が表示されてしまいかねません。

短语-核心包含

登録したキーワードと同じような意味の単語を含むキーワードで検索された時、または

登録したキーワードの核心的部分と一致した時に広告が表示されます。

ヘルプコンテンツの例では「フォード フォーカス 改造」を登録した場合、「北京 フォード フォーカス 改造」や

「フォード 白 フォーカス 改造」、「改造 フォード フォーカス 」、「フォード フォーカス 改装」などで

広告が表示されます。

また「白色 クラシック フォーカス 改造」や「フォーカス 改造」でも広告が表示されるのですが、

これは登録したキーワードの「フォーカス 改造」という核心的部分にマッチして表示がされているそうで、

アウディ A6 改造」や「フォード フォーカス 洗車」では広告が表示されません。

 

广泛匹配

登録したキーワードと高い相関関係が認められる時に広告が表示されます。

例えば「英語 セミナー」で登録していた場合、「英文セミナー」や「外国語セミナー」でも広告が表示されます。

 

まとめ

今日は百度スティングにおけるキーワードのマッチタイプについて書きました。

色々書きかましたが、上から順番にマッチの精度が高いということです。

 

運用方針によってやり方は様々ですが、狙ったユーザーだけに広告を表示したいのであれば、

全てのキーワードを「精确匹配」で登録すれば、意図しないキーワードでの広告表示を防げます。

またマッチタイプの精度が高いので広告文のクリック率も高いため、広告の品質が上がり、

結果としてクリック単価が安くなる傾向になると思います。

ただ一方で、限られたユーザーにしか広告が表示されないので機会損失も大きいです。

 

広告の運用方針に合わせて、色々やってみることですね。

 

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