中国のインターネットユーザーがどのような状況なのか知るデータがあります。
それが中国インターネット情報センター(CNNIC)という機関が半年に1回発表している
「中国インターネット発展状況統計報告」というデータです。
毎年7月と1月に発表されるもので、2013年の最新版データが1月に発表されました。
中国インターネット発展状況統計報告(PDFです。)
全てPDFで記載されているため編集ができません。
そのため今日の記事ではこのデータの中にあるグラフや数値を全てエクセルに落とし込みました。
下記よりダウンロードできますので、もし何かの機会で使えるようでしたら使って下さい。
もちろん日本語です。
「2013年12月 中国インターネット発展状況統計報告(エクセルデータダウンロード)」
中には下記のような項目がシートを分けて入っています。
CNNICが2013年の中国インターネットについて総括しているページがあります。
このページに記載されているのは
①中国のインターネットユーザー増加率は微増、徐々に飽和状態に近づいている
②モバイルインターネットユーザーの堅調な伸び。
③weibo、SNS、BBSサービスなどは昨年から利用数が減少
④企業が運営するECサイトにはまだまだ成長の余地あり
というが総括でした。
これ、本当なのでしょうか?
日本と単純比較できませんが、日本のインターネット普及率と比較してみましょう。
によると、日本のインターネット普及率は79.1%。
一方中国は、45.8%と約半分。まだまだ伸びるという風に思うのですが。。。
中国のインターネット人口に占めるモバイルインターネットユーザーは81%。
5億人にも達しています。
会社にいる90年代生まれの子に聞くと家にはPC無く、モバイルのみ。
PCのインターネットは会社でのみ行なっているようです。
多分、学生とかもこうなってきているはず。
PDFの61ページ目、下の部分に面白い記述があります。
社交类网站用户活跃度下降原因(SNS系サービスが下降している原因)
理由は下記の2つと書かれてあります。
A:時間の無駄
人人網などのSNS系サービス利用者では43%、
つい最近までかなり熱いサービスだった微博(weibo)利用者でも41%のユーザーが、
これらに時間を使うのがもったいない、と答えているそうです。
B:代替サービス、微信(wechat)の出現
Aより、こちらの理由の方が大きいでしょう。
微信(wechat)という強力なアプリが出現したことが、上記のようなサービスの利用者数を大きく減らしているはずです。
微信(wechat)については、このブログでも色々記事書いているので見てみて下さい。
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