中国のおける百度の検索エンジンシェアは諸説あれど、およそ70%程度です。
Googleが撤退しつつある今、シェアも伸ばしており、また売上も上がっているようです。
その百度の売上を大きく支えているのが、GoogleでいうAdwords、「百度推広(百度推广)」です。
今日はまず簡単に「百度推広(百度推广)」について中国語サイトを見て日本語訳してみました。
1ネットユーザーが自分の興味のあるキーワードで検索
2検索結果ページに検索キーワードに応じて企業広告が表示される
3ユーザーが広告をクリックし企業ページに遷移
4コミュニケーションを通して契約が成立
このあたりはGoogleのAdwords、Yahoo!のスポンサードサーチと同じ仕組みですね。
1ユーザーのカーバーが広い
中国ネットユーザーの95%をカバー
世界最大の中国語サイト
138カ国の国をカバー
毎日数億回の検索クエリがある
2クリック課金
完全に広告をクリックした分だけを請求。
クリックされなければ費用は発生しない。
費用の進捗状況はシステムによってすぐに把握可能。
このシステムによって掲載順位や投入金額を調整でき、
投資回収率をさらに高める事が可能。
3ターゲットだけにアプローチ
百度リスティングはアプローチしたいターゲットのみにアプローチ可能。
キーワードを通してユーザーのニーズを把握できる
広告を出したいキーワードを登録すると、該当キーワードで検索したユーザーに
広告を表示させることができる。
地域セグメントや時間セグメントによってよりターゲットを絞ることが可能
地域や時間の配信設定をすることで特定地域、特定時間の潜在顧客にアプローチができる。
原文:http://e.baidu.com/fwjs/search/advantage/
これもGoogle、Yahoo!と同じです。
どちらも地域セグメントや時間別配信が可能ですし、両社ともクリック課金なので全く同じです。
百度リスティング広告は全部で2種類の表示位置がある。
また1種類は下記のA,Bのように表示される。
1-A
検索結果1ページ目左側+各検索結果ページ(2ページ目以降)右側
特徴
トップページの左側表示部分には10個以下の良質な広告が表示される
残りの広告は右側及び次ページ以降の右側に表示される
表示のさせるために必要なもの
・ネットユーザーの検索意図とのページの相関性
・広告の情報の価値が高いこと
・入札金額が高いこと
1-B
検索結果1ページ目3段、および右側
特徴
検索結果の1ページ目左上部分に最大3段の良質な広告が表示される
また同時に左下部分に再度表示される
残りの広告は右側及び次ページ以降の右側に表示される
表示のさせるために必要なもの
・ネットユーザーの検索意図とのページの相関性
・広告の情報の価値が高いこと
・入札金額が高いこと
2
各検索結果ページの右側
特徴
検索結果トップページ及び次ページ以降の右側に表示される
表示のさせるために必要なもの
・ネットユーザーの検索意図とのページの相関性
原文:http://e.baidu.com/fwjs/search/zhanxian/
大きな違いは上記赤字部分の「検索結果1ページ目左側」です。
GoogleもYahoo!も純検索結果の部分に広告を表示させることはしていません。
これは各検索エンジンのポリシーによるのなんとも言い難いですが、
ユーザビリティを考えると少し百度の方が劣っているのではないかと思います。
ただ全てのキーワードでこの純検索結果の部分に広告が表示されるわけではなさそうです。
恐らくキーワードによって、あとキーワード登録している企業の広告の品質(クリック率など?)で変わってくるのでしょう。
例えば【ダイエット方法】で検索するとGoogleやYahoo!で見るようなインターフェイスになります。
一方、【ダイエット 方法】とスペースをあけて検索するとGoogleやYahoo!では見られない、純検索結果に広告が表示されています。
ここで考えるべきは「ダイエット方法」と「ダイエット 方法」のキーワードを百度の検索エンジンが別のものとして認識していることです。
広告の配信方法が変わっているのはもちろん、純検索結果も変わっています。(1位は同じサイト)
言葉の違いもさることながら、このようなシステムの違いに結構苦労しそうですね。。。。