地下鉄の改札を出ると、インパクトのある広告が。
検索窓を中心として、右側には様々なネット通販サイトの名前、左側には中国語でコメントが書かれてあります。
中央には「购物比价全在一淘」の文字が。
直訳すると「買い物の価格比較は全て一淘」、つまり「価格比較なら一淘」とのこと。
そう、このサイトはあらゆるネット通販サイトの価格比較ができるサイトだったのです。
サイトURL:http://www.etao.com/
百度百科で調べた情報だと、どうやら「淘宝(タオバオ)」で有名なアリババが運営しているようです。
確かに淘宝(タオバオ)にログインした状態でこのサイトにアクセスするとアカウント名が表示されました。
試しに一淘で「iPhone」と検索してみると下記のような画面が。
タオバオはもちろん、電化製品を販売している通販サイトなどの中から価格順で
ランキング形式で表示されました。
一番安いお店をクリックすると、そのサイトへ遷移しました。
一瞬でしたが、この遷移する前に、一度「支付宝(アリペイ)」というところを経由(リダイレクト)していました。
「支付宝(アリペイ)」はアリババが運営する決済会社です。
この「一淘」に参加しているサイトのいくつかを確認したところ、決済に「支付宝(アリペイ)」を採用していました。
「一淘」を通してユーザーに価格比較という機能(メリット)を提供し、
アリババ以外の会社が運営しているサイトの価格が安く、たとえユーザーがそのサイトで買い物をしたとしても、
「支付宝(アリペイ)」の手数料で儲けることができる仕組みになっているようです。
日本の価格ドットコムのように広告や販売代理手数料も、もしかしたら入ってくる仕組みなのかもしれませんが、
いずれにせよアリババの中国のEC業界における存在感は強まるばかりです。