企業がWebサイトを作る目的は
・商品/サービスの認知
の他に
・リード(個人情報)を集める
という目的があります。
つまり、サイトに訪れてくれた人に、
・資料請求
・新規ユーザー登録
をしてもらうことです。
その際に顧客にとってもらう行動が
・フォームへ必要事項を入力し、送信ボタンを押してもらうこと
です。
しかしこのフォームへの入力という作業は得てして面倒なものです。
皆さんも、「商品に興味はあるけどフォーム入力が煩雑過ぎて諦めた」
と途中離脱したご経験があるかもしれません。
企業にとってこの離脱は、
せっかくゴール直前まで来てくれた人をみすみす逃す
という大きな機会損失です。
この「煩雑なフォーム」を「最適化」し、途中離脱を低減させることを、
EFO(Entry Form Optimization フォームの最適化)と言います。
では、中国向けサイトの場合、日本人と同じ感覚でフォームを作って大丈夫なのでしょうか?
中国人特有のフォーム入力の癖があり、最適化してるつもりでも非最適化になっている可能性は無いでしょうか。
ということで、
中国人にとって入力しやすいフォームとはどんなものなのか?
ちょっと研究をしておりして、その成果を少し披露します。
今日はフォーム項目の中でも、エリアについて言及します。
日本だとフォームの中で都道府県を選択する場合、だいたい北海道から始まり
沖縄で終わるパターンが多いように思われます。
天下のYahoo!JAPANもこのように並んでいますね。
では中国の場合も同じように、北は黒竜江省から南は海南省で並べて良いのでしょうか?
答えはNOです。
この並べ方では、中国人にとってものすごく選びづらいフォームになってしまうでしょう。
では正解は何なのか?答えは・・・・
一番使われているサービスに倣(なら)え
です。
一番使われているサービス、それはタオバオです。
タオバオで使われている省を選択するフォームの形式を見てましょう。
タオバオのエリア選択はピンインと呼ばれる中国語を表記する時のローマ字の
順番で並んでいることが分かります。
安徽省はピンインではAnhuiなので1番目、北京はBeijingなので2番目といった具合です。
つまり順番としては以下のような順番が正解と考えます。
安徽
北京
重庆
福建
甘肃
广东
广西
贵州
海南
河北
黑龙江
河南
湖北
湖南
江苏
吉林
辽宁
内蒙古
宁夏
青海
山东
上海
山西
陕西
四川
天津
新疆
西藏
云南
浙江
台湾
香港
澳门
赤字部分の台湾、香港、澳門(マカオ)は中国でも特別なエリアなので、
あえてローマ字別では並べず、一番下に持ってきているのがポイントです。