中国へ渡る前、私はリスティング(検索連動)広告だけを取り扱う専業代理店にいました。
Yahoo!やGoogleといった媒体の検索連動型広告の運用を担当していました。
中国に渡ってからも百度や360といった検索エンジンの広告運用も担当しました。
アカウントの中のキャンペーン-広告グループ-広告/キーワードといった
構造は日本も中国も同じで、一度でも運用したことがあれば、
入稿、入札調整、広告文やキーワードの差し替えはできてしまいます。
しかし中国に行ってからは運用コンサルから、営業と職種が変わったので、
管理画面にログインして、自分でコツコツと触るという機会は減ってしまいました。
そして、今日本に帰国し、中国市場を担当することになってから、
百度のリスティング広告を自分で運用するようになり、毎日アカウントに入っては
入札調整やキーワード差し替えを行うようになりました。
触る時間が増えて、中国にいる時より使い方がわかってきました。
ちょっとおこがましい発言ですが、
「日本人で百度リスティングについて、ここまで詳しい人はいない」
という自信があります。
いっきには無理ですが、何回かに分けて実際の運用で手に入れた
百度リスティング(検索連動)広告の運用、コツについて書きたいと思います。
まぁ、需要無いと思うけど・・・・。
GoogleAdWordsにもエディターがあるように、百度リスティングにも
ローカル環境で入稿、編集ができるエディターがあります。
入稿・運用するキーワードが100個以下なら別にいらないのですが、
今の僕のようにキーワードを約16,000個も入稿・運用するとなると、
到底管理画面からの入稿・編集なんてできません。
このローカルで触れる、エディターを使うことで一括入稿・入札ができて便利です。
キャンペーン構造を新たに作って入稿する場合、キーワードから入稿すると良いです。
予めExcelでキャンペーン構造を作っておきます。
そしてエディターのキーワードレベルにある【批量添加/更新】をクリックします。
するとこんな画面が出ます。
この画面では、既存のキャンペーン>広告グループに、
キーワードを追加することしかできないので、
右側のタブをクリックします。
この画面であれば、0からキャンペーン>広告グループを構成し、
その中にキーワードを入れ込んでいくことができます。
いちいちキャンペーン入稿して、広告グループ入稿して、キーワード入稿してと
やってると広告文も合わせたら4回以上入稿作業をしないといけないんですよね。
キーワードからいっきに入稿すれば自動でキャンペーン構造を作ってくれるので楽。
この時注意したいのはキーワードのマッチタイプ。
最初は「完全一致」と「同義」の精准を選択しておくと良いです。
部分一致とかに設定しておくと予算が爆発する可能性がありますから。
百度リスティング広告では
・PCだけに配信する
・スマホ端末だけに配信する
といった設定が、残念ながらできません。
キャンペーンレベルで、
・PCを優先する
・スマホを優先する
という設定ができ、更に
キャンペーンレベルまたは広告グループレベルで、この入札比率を決めます。
入札比率は0.1が最小で、10が最大です。
例えば
・PCを優先する
・モバイルへの入札比率を0.1
・広告グループレベルにおいて10元で入札設定
・モバイルへの入札は10元×0.1で1元で入札される
という感じです。
逆に
・モバイルを優先
・PCへの入札比率を0.1
・広告グループレベルにおいて10元で入札設定
・PCへの入札は10元×0.1で1元で入札される
といった具合です。
僕は今、できるだけPC端末で広告を掲載させたいので、PCを優先にして、
モバイルの入札比率を0.1に設定しています。
実際にレポートを見てみると、
・PCの平均CPC
・モバイルの平均CPC
となっていて、まぁだいたい0.1で収まってますね。
なので完全に「PCには配信しない」とかができないです。
あと謎なのが、
・PC優先
・モバイルへの入札比率を10
の場合って、モバイルのCPCは多分10倍になるんだと思うんですよね。
それだったらPC優先の意味ないやん、って思うんですけど。
まぁいいや。
ということで1回目はこなへんで。