もうすぐ11月11日。
アリババが行う中国最大のセール日、双11(W11)がやってきます。
11月11日は1が4つ並ぶので独身節(光棍节)と呼ばれています。
この独身節(光棍节)という考え方は前からあったようなのですが、
確か2011年くらいから、アリババが
「彼氏、彼女がいない一人ぼっちなら、自分にプレゼントしよう」
というコンセプトのもの、アリババが運営する天猫(Tmall)において、
全店舗半額セールを開始したことにより、中国最大セール日となったわけです。
ちなみに、この1日の売上(天猫全店舗の販売金額)は
2013年:350億元(5,425億円)
2014年:571億元(8,850億円)
2015年:912億元(1兆4,130億円)
です。
1日です。
さて、この中国最大セール日となった双11(W11)ですが、
2016年の今年、ちょっと例年と違うと思うところがあります。
毎年、11月11日に向けてアリババが広告主となって、そこら中に広告が出ます。
地下鉄の駅、地下鉄ラッピング、バス停、バスラッピング、エレベーター、
インターネット、新聞、雑誌、空港などなど。
実際に計算したことも無いですし、全ての広告出稿を見られるわけではないので、
概算の概算ですが、軽く10月~11月の間でおよそ5,000億円、、、
いや下手するともう1兆円くらい使ってるかもしれません。
毎年10月初頭から、この広告攻勢が始まるのですが、ほとんど見かけません。
上海駅、中山公園駅、会社近くのバス停、どこを見渡しても天猫を広告主とした
双11(W11)の広告を見つけることができません。
もしかしたら11月に入ってから大量投下が始まるのかもしれませんが、
いずれにしても例年とは違う傾向です。
①既に圧倒的な知名度を得られたと考えた?
双11(W11)が最大のセール日であることは、中国において圧倒的な
知名度を持つまでになった、と考えたので、
「もう大きな広告投資は必要無い。今年は一回、大量投下しないでおかない?」
と、アリババの創業者、ジャック・マーが考えたのかもしれません。
奇妙なのは、双11(W11)にセールを行うのは
アリババの天猫だけではなく、京東、蘇寧、国美などのサイトも行っており、
昨年、屋外広告でこれらのサイト(ECモール)が大量広告合戦をしていました。
しかし今年からあらゆるサイトが、ピタッと広告投下を止めているのです。
こんなにも一斉に広告投下をやめるでしょうか。
②ネット広告にシフトさせた?
オフライン広告による広告効果がわからないので、
「今年はネット広告だけでよくない?」
とジャック・マーが言ったのかもしれません。
それであらゆる屋外広告、平面広告、テレビ広告への投資を止めたのかもしれません。
しかし、ネット広告でも見かけないなぁ。
僕がターゲティングされていない、のだろうか。
中国語OSのパソコン使ってるのに、そんなはずは無いと思うけど。
③投資する資金が無い?
いや、アリババには潤沢すぎる資金があるので、あり得ないです。
京東はまだ巨額赤字ですし、累損も溜まっているので、この理由はあり得ますが。
うーん、わかりません。
2013年:350億元(5,425億円)
2014年:571億元(8,850億円)→前年対比163%
2015年:912億元(1兆4,130億円)→前年対比159%
という傾向値で行くと・・・・
2016年予想:1,386億元(2兆1,483億円)→前年対比154%
くらい、いくのではないでしょうか。
さて、僕は何を買おうかなぁ。