インターネット決済、モバイル決済は日本でもフィンテック関連で話題ですが、
中国は日本より100歩くらい進んでいます。
中国のそこらへんの個人商店、コンビニ、スーパー、飲食店などなど
あらゆるところでスマホでの支払いが可能になっています。
前、紹介したこんなお店でも、QRコードを使って支払いができるんですよ。
中国で代表的なインターネット決済、モバイル決済といえば
- アリペイ(支付宝)・・・Alibaba(阿里巴巴)が運営
- Wechatペイ(微信支付)・・・Tencent(腾讯)が運営
の2つです。
どちらも便利で、急速に普及しているのですが、どちらが使われているのか?
その市場シェアはどれくらいなのか?
ニュース記事に出ていたので、シェアします。
結論はこの表が分かりやすいです。
記事から拝借しました。
中国語なので、日本語に直したのが下記です。
表左、TencentのWechatペイのシェア拡大がスゴイスピードですね。
もう少し記事の内容を見てみましょう。
掻い摘んで書きますと
- 易観国際というリサーチ会社の数値によって作った表である
- 既にWehatユーザーはアリペイユーザーを大きく離しており
- 市場シェアでも徐々に食っていることから
- Tencent社はAlibaba社を覇者から引きずり落とした
と書いています。
しかしユーザーからのコメントにはこんな書込が。
微信紅包の金額がこの中に入ってるんだったら、単純に比較できない
微信は小銭入れ、アリペイは家の財産が入ってる
紅包をもらうために微信使ってる。他は全部アリペイ。
アリペイが正室、ちょっと不細工だけど。微信は側室、若くて綺麗。
この表現が馬雲(AlibabaのCEO)、馬化腾(TencentのCEO)を正しく表す。
とまぁ、メインは今でもアリペイなのが主な意見でした。
コメントの中にでてくる、紅包というのは、お年玉みたいなものです。
旧正月(春節)に、おじいちゃん・おばあちゃんから孫へ配られたり、
上司から部下に配られたりするんですね。
インターネット決済・モバイル決済が出る前は、現金手渡しが基本だったのですが、
今では、微信で配られるのが主流になっています。
どんな使われ方をするのか?というとこんな感じです。
- 微信ではグループチャットと呼ばれる、複数人が入ったチャットルームがある
- 同僚どうしで情報共有するため、社員全員のグループがあったりする
- 春節前になると、そのグループチャットの中で会社のトップが紅包を発信
- 紅包ボタンを、それぞれの社員が押すと、小分けにして社員に配布される
- 例えば1,000元を配ると、A社員は40元、B社員は28元、C社員は60元など
- この分配金額は、どうやらシステムで自動的に決まっている模様
春節だけじゃなくて、ことあるごとに発信されるのが特徴。
たまに部下たちから、紅包発信せよというプレッシャーがある時がある。
↓このTweetもそれ笑
勝手に引用すみません。問題あったら削除します。
女性部下より「この微信のグループチャットではこんな微信紅包、あっちはいくら、老板どうする?☺️」、俺、「どうもしねーよ」。彼女達は午後は休みだが朝から仕事になってない。午前中も休んでくれ!
— がれーじSakai (@7082SAKAI) 2017年3月8日
話を戻しますと、つまりこの紅包の送り合いに使われているのは、
主に微信となっていまして、もしこの紅包が市場シェアの中に含まれているのなら、
まぁそりゃ市場シェアが急に上がるよね、ということです。
ここらへんの記述が無いので、ちょっと記事の通りには受け取りづらいですね。
ただ、感覚的にはWechatペイのシェアが上がってきているのは、確実かと思います。