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上海ではたらく人の月給は大半が6,000元以下、誰が5万元/1㎡の家を買っていくのか?

このブログでも中国人の月給や年収について書いてきました。 

www.china-b-japan.org

 

中国のニュースサイトで面白い記事を発見したので、

その記事のシェアと所感を書いてみたいと思います。

 

六本木のマンションを安いと言う上海人

先日、麻布にある中国大使館に行く機会がありました。

大使館の近くに東急リバブルがあるのですが、よくある不動産会社と同じく、

窓ガラスにたくさんの物件情報を掲げています。

そこに夫婦と中学生くらいの子供の中国人家族が。

 

言葉を聞くと上海語を交えつつ話しているので、上海人と思われます。

会話をそれとなく盗み聞きすると、、、、

 

奥さん「何してるの?」

旦那さん「いや、日本の不動産っていくらなのかな?と思って」

奥さん「いくらくらい?」

遠目に見ていましたが、60㎡、2DK、1億円くらいの物件を指さして

旦那さん「1㎡が焼く150万円だから、、、、、9.5万元くらい?」

子ども「全然、買えちゃうね」

 

とのこと。

 

確かに上海市内も市内だと、㎡単価が10万元を超える物件もあるので、

彼らは多分、それを基準に話していたのかもしれません。

 

でも、そんな人ばかりじゃないのが現実

上海の地元民はとっても金持ちですが、外地、つまり地方から働きに来ている人たちはそんな上海の不動産を買えるほどお金はありません。

ここで、冒頭で紹介した興味深い記事を紹介します。

 

上海近半数人工资不足6K,仅23%过万?如何撑起均价5万多的房价?_凤凰财经

 

上海ではたらく人の月給は大半が6,000元以下、1万元を超えるのはたった23%。

誰が上海の平均5万元/1㎡もする家を買っていくのか?

 

記事の要点をまとめると、下記の通りです。

 

中国マーケットにおいて平均ほど意味がないものは無い

もちろん調査や統計情報を整理する手法としては、平均という手法を用いる分には

全く問題ないのですが、なんというか中国マーケットを理解する上では、

平均ほど意味が無いことはない、というのが僕の意見です。

 

 

収入の高い、低いで三角形のヒエラルキーを想像すると、

日本よりももっともっと鋭角な三角形が形成されていて、

各段階で消費志向、考え方も、働き方も、ライフサイクルも月とすっぽんぐらい違うため、

これを押し並べて理解しようとすると、全く違う示唆になってしまうと思うからです。

 

 

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