10年8月~17年4月、中国上海で広告の仕事。17年5月に日本へ帰国、中国×金融×マーケティング

WechatPay(微信支付)のQRコード決済、銀聯/各主要銀行と通用に。

WechatPay(微信支付)で銀聯や各主要銀行が運営するAPPのQRコードを読み取り直接送金や支払いができるようになった、と中国のニュースサイトで報じられています。

端的に分かりやすく書きますと、

  • これまでWechatPayと各銀行が運営するAPPのQRコードは別々のもの
  • だからWechatPayで銀行APPのQRコードをスキャンしても無効だった
  • これを統一させた
  • WechatPayを開いて銀行APPのQRコードスキャンすると送金が可能
  • まだテスト段階で杭州、成都など一部の都市のみ
  • 記者が北京でテストしたところ無効と表示された

ということです。

なぜこんなことをしたのか?

2016年末に銀聯は各銀行が運営するモバイル決済サービスのQRコードを統一させました。これによりどのAさんが使うX銀行のアプリで、Bさんが使うY銀行のアプリのQRコードをスキャンすることで送金ができるようになったわけです。

しかし、2016年末、すでに中国のモバイル決済市場はテンセントが運営するWechatPayとアリババが運営するAlipayに牛耳られており、統一規格化にこの2社は参加していませんでした。

これで面倒なのは消費者です。店頭でQRコードをスキャンする際に、Wechatで払う際はWechatPayのQRコードを、Alipayで払う際はAlipayのを、銀行(または銀聯)APPで払う際は銀聯のをスキャンする必要があり、面倒なわけです。

中国人民銀行はこれを憂慮しており、2021年までにすべてを統一化すると宣言していました。

その第一歩が、このWechatPayと各銀行及び銀聯どうしのQRコード統一化なのです。

ではAlipayはどうなのか?と言いますと、記事にもすでに開発に取り組んでおり、このQRコード統一化は成し遂げられる、と記載しています。

さて、実はこの記事を書くのに、中国の決済について色々書いたのですが、長くなってしまったので記事を分けました。後日アップします。

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