2016年5月5日夜、阿里巴巴集団(アリババ,alibaba)が第四四半期/年度決算報告を発表。
その数字が凄いので、翻訳してレポートします。
阿里巴巴集団が運営するECプラットフォームの流通総額
3兆元
1人民元=17日本円で計算すると、なんと51兆円です。
この金額、スウェーデンのGDPを超えています。
(スウェーデンはGDP世界21位。下の瑞典は中国語でスウェーデンの意味)
参考に日本のECサイトの流通総額をまとめてみましょう。
記事を探してみたらこんなまとめが有りました。
これをもとに書きだしてみると、下記の通り。
・楽天:2兆6,748億円(トラベル等含む)
・Amazon:1兆6,000億円(推測)
・ヤフオク:8,546億円
・Yahoo!ショッピング:4,575億円(アスクル除く)
・EC-CUBE:1,500億円(2014年)
・ZOZOTOWN:1,489億円
・MakeShop:1,291億円(2014年推測)
・DeNAショッピング:1,112億円(トラベル等含む)
・メルカリ:900億円(推測)
・ショップサーブ:668億円(2014年推測)
・BASE:90億円(推測)
・minne:44.6億円
ぜーーーんぶ足しても7兆円にも達しません。
楽天が18個あってもアリババには追いつきません。。。。
2015年度の総売上高は1,001億元でした。
日本円で1兆7,000億円です。
そのうちモバイルからの売上が約500億元となっています。
モバイルからの売上は前年比で182%増、この1年で中国人はスマホから
モノを買うという行為が増えまくった、ということなのでしょう。
2015年度の当期純利益は427.41億元でした。
日本円で7,266億円です。
前年比で22%の増益となっています。
ちなみに楽天の1,521億円でした。
アリババの決算発表では、次なる一手、未来に向けた投資も紹介されています。
阿里云というクラウドサービス
UCWEBというスマホ専用ブラウザ
阿里旅行という旅行サイト
口碑というO2Oプラットフォーム
が成長しており、次のエンジンになり得る、というのです。
またこれら以外にも
高徳地図:Google Mapのようなサービス
钉钉:Cybozuのようなオフィス効率化サービス
闲鱼:中古品売買プラットフォーム
YunOS:Google AndroidのようなスマホOS
も伸びているそうです。
さらにさらに
Lazada:東南アジアで伸びているECプラットフォームへ10億ドル投資
饿了么:出前プラットフォームアプリへ9億ドル投資
Youku/Tudou:子会社化
と未来への投資をしており、その投資規模は1,000億元(1兆7,000億円)になるそう。
この決算発表を受けて、NY証券取引所に上場しているアリババ株は上げ基調。
成長はまだ続くと思うので、アリババ株は買いかなぁ。