10年8月~17年4月、中国上海で広告の仕事。17年5月に日本へ帰国、中国×金融×マーケティング

中国最大のスマホメーカー「小米(シャオミ)」をまだスマホだけの会社と会社と思ってる?実は・・・

「小米(シャオミ)」って?

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小米(xiao mi)とは中国で急激にスマホのシェアを伸ばしているスマホメーカーです。

詳しくはここらへんを参考にしてください。

中国のジョブズ、北京小米CEO雷軍氏の素顔 | オリジナル | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
小米の参考記事@東洋経済

今回言いたいのは

①「小米(シャオミ)」はただのスマホメーカーではない

②世界中の家電ブランドを駆逐する可能性を秘めている

③TOYOTAも小米(シャオミ)を脅威として捉えるべき

の3点です。

まず「①「小米(シャオミ)」はただのスマホメーカーではない」についてです。

 

スマホ以外の家電取扱いを絶賛拡大中

「小米(シャオミ)」が作っている広い意味での家電製品は以下の通りです。

もはやスマホメーカーではなく、総合家電メーカーになりつつあるんです。

 

昨日から、「GO-Pro」のガチンコで競合する商品が発売されましたが、既に品切れ状態で買えません。

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普通に欲しい・・・・。

 

次に②世界中の家電ブランドを駆逐する可能性を秘めているについて

 

「小米(シャオミ)」の単純且つ最強のビジネスモデル

小米(シャオミ)のビジネスモデルは単純明快で且つ最強です。

世の中で売れている家電製品を探す

基本機能を真似しつつ、デザイン(外観)をシンプルでかっこ良くする

※小米(シャオミ)は世界中からプロダクトデザイナーを引き抜いている!日本人もいる!

実はここで紹介されている日本人プロダクトデザイナーは小米に引きぬかれました。

開発費、人件費を極力かけずに生産

※小米(シャオミ)の製品は全てOEM生産で自社工場は無い

マーケティング費用をかけずに安価で販売

※小米(シャオミ)の商品は店舗にはほぼ並ばず、自社サイトでの販売が大半。

 

これによって

  • スペックはそこそこ高く
  • デザイン性に優れた商品を
  • 中国の低所得者層(ボリュームゾーン)でも買える価格帯で

商品を大量に提供しています。

最初はAppleのiPhoneでこのモデルを構築しましたが、

①で書いた通り、他の家電製品にもヨコ展開しているわけです。

 

「モバイル端末から入った」というのが絶妙

ガラケー時代、スマホ時代も含めて、ほんの3年位までは、中国においてSAMSUNGが高シェアを確保していました。

モバイル端末を使いこなすのはいつの時代も若者です。

例えば大学生時代にSAMSUNGのガラケーを使っていた人が、就職・結婚を迎え

「さぁ洗濯機や冷蔵庫を買おう」といった時に、長年触れてきたSAMSUNGブランドをまず想起するということは容易に想像できます。

モバイル端末で若者の支持を得ることで、将来の家電販売につながっていた一面もあると思います。

 

この点、やはり小米(シャオミ)は”絶妙”としか表現のしようがありません。

スマホから若者の支持を得ることで、将来の家電販売(しかも安価!)につなげることができると考えられます。

 

中国には日本家電ブランド、欧米家電ブランド、そして中国ローカルブランドが凌ぎを削っていますが、

小米(シャオミ)はこれらの家電ブランドを将来、コテンパに駆逐してしまう可能性を秘めていると思います。

さて、最後に「③TOYOTAも小米(シャオミ)を脅威として捉えるべき」です。

 

小米(シャオミ)が車を作る時

2014年深センでのIT関連イベントで、小米の社長、雷軍氏は、

2015年にある中国の車メーカーと組んで電気自動車を作る計画がある。

と語りました。

まだどこのブランドとは発表されていませんが、中国国産ブランドBYDと言われています。

小米お得意のかっこいいデザインで、且つ格安の車を作られたら・・・・

世界のTOYOTAも小米(シャオミ)を強力なライバルとして捉えるべきです。

ひょっとしたら10年後、世界の車市場で小米(シャオミ)がNo.1になっている可能性も否定できないのです。

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