これまでも360という会社について、紹介したことがありました。
360の事業紹介と、これまでの顛末についてはこの記事が分かりやすいと思います。
で、今か今かと中国証券市場での上場を待っていたのですが、
11月3日、こんなニュースが出ました。
概要を書くと
・360の創業者「周鸿祎」が管理する会社が江南嘉捷株を大量保有
・バックドアリスティングによる再上場が目前
とのこと。
バックドアリスティングによる再上場とは
「上場している会社の株を買い、経営権を握り、実質的には自社を上場させる」
という意味です。
今回、360というか創業者の「周鸿祎」氏が買収したのは、
江南嘉捷电梯
という会社。
これが公式サイトなのですが、見てもらうと分かる通り
エレベーター、エスカレーター、立体駐車場などを作っている会社。
インターネットとはあまり関係の無いメーカーです。
既に上海証券取引所に上場していて、この会社の経営権を握り、
QIHU360は中国証券市場に再上場するわけです。
実は前にも、このようなバックドアリスティングを使った大型上場がありました。
顺丰(順豊)という中国でも最大級の宅配便大手です。
順豊(顺丰快递)も、全く関係のない業種の鼎泰新材(002352.SZ)という
安徽省にある素材メーカーを買収して自社を上場させました。
その後、この会社の株価は連日ストップ高が続きました。
もともと40台前半の株価だったのがたった1週間で70台後半にまで上げました。
今はというと調整だだいぶ入り、60台で推移しています。
QIHU360は、中国国内での一定のシェアがあるWebサービスを展開しており、
特にセキュリティソフトではかなりのシェアがあります。
またブラウザは僕の周りでも多くの人が使っていました。
更に個人的感覚ですが、広告においては百度より精度が高いと思っており、
これからも広告主の需要は大きくは減らないと思います。
もしかしたら第二のアリババ、テンセントになる可能性もゼロではありません。
取引ができるようになったら多分ストップ高が5営業日ほど続くでしょう。
もし早目にインができればしますが、もしできなければ調整が入るまで待ちます。
いずれにしても、嫁さんに資金である中国元を1万元ほど証券口座に入れて
もらわなければ!!!