中国版ニコニコ動画、B駅(站)ことBiliBiliが今晩(2018年3月28日)の夜に、
アメリカのナスダックに上場します。
前に書いた中国におけるニコニコ動画的サイトの記事はこちら。
計画では1株当たり11,5ドル、4.83億ドルを調達する予定。
ビリビリのサイトはこちらからアクセスできます。
日本のニコニコ動画は2018年2月28日からログイン無しで視聴できるように
仕様が変更されています。
ニコニコ動画がログイン不要で視聴可能になりました|ニコニコインフォ
日本のネット民は「おせーよ」という反応でしたが、
ビリビリはずーっと前からログインとか会員登録しなくても見られました。
ビリビリはもともと、日本のアニメを見るためのサイトとして立ち上がっているので、
今も日本のコンテンツがたくさん残っています。
更に日本からでも問題無く見れてしまうので、見たい動画が見つかるかもしれません。
例えばこれ。
江口洋介さんが好きなのですが、日本語で検索したら出てきました。
あとはNHKのドキュメンタリー系動画は見応えがあり、結構な本数が上がっています。
と、ここまでがビリビリのだいたいの概要なのですが、
上場企業としてはどうなのか?というと「NG」だと思います。
以上の動画は、全て著作権無視でアップされており、配信サーバーが中国にあるので、
日本から著作権者が抗議をしても、干渉しきれません。
ナスダックはこのような著作権無視で運営している会社を上場させて大丈夫なのでしょうか。
中国のコンテンツ制作能力は確実に上がってきており、
これからは自国の著作権を保護する方向に舵を切ると僕は考えています。
そんな時、他国の著作権は無視しておきながら、自国は保護するという道理は通りません。
すると、いずれBiliBiliにも当局から指導が入り、アクセスを集めるキラーコンテンツとなっている著作権無視のコンテンツが排除されることになると、BiliBiliの企業価値は大きく削がれるはずです。
他に収益を生むスキームやキラーコンテンツがあるのであれば別ですが、
私の知る限りでは無いので、やはりこの株は買いではない、と考えています。