10年8月~17年4月、中国上海で広告の仕事。17年5月に日本へ帰国、中国×金融×マーケティング

無印良品は被害者だった。「315中国消費者の日」の特番での誤報

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昨日、こんな記事を書きました。

www.china-b-japan.org

 

記事の 4番目の項目に

「日本の放射能残留が懸念される食品を輸入する会社」

とあるのですが、実は僕の中国語力不足&リサーチ不足で、

無印良品も取り上げられた事実を書けていませんでした。

 

無印良品はどのように取り上げられたのか?

315中国消費者の日にCCTV(中国中央電視台)の特別番組で、

下記のような内容で取り上げられていました。

 

以下、要約

・2011年3月11日の福島原発事故以来、中国は放射能汚染が懸念される日本の特定地域からの食品輸入を制限

・それにも関わらず越境EC/輸入スーパーでは、この特定地域で生産された食品物を違法に輸入、販売している

・あの人気の無印良品も同じだ、この写真を見てみよう

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・日本語ラベルの上に中国語ラベルが貼り付けられている

・生産国は「日本」としか書いておらず、日本のどこで生産されたかは記載がない

・中国語ラベルをはがしてみると、東京都豊島区とある

あえて東京都を隠すかのように中国語ラベルを貼り付けているようだ

・言うまでもなく東京都は中国が指定する放射能汚染懸念地域

無印良品は放射能に汚染された食品物を販売しているのだ

 

この報道に無印良品も誤解を説く声明文を出す

3月16日、無印良品の公式微博でこのような声明文が出されます。

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声明文の概要は以下の通り。

・昨日の報道は全くの誤解

東京都の住所は無印良品の親会社、良品計画の本社所在地であって生産地ではない

・昨日の報道に出ていた商品の生産地は、それぞれ福井県と大阪府

・我々無印良品で提供している食品は、中国の法律、ルールに則って輸入されていることを、改めて中国のお客様に宣言します。

 

更に上海検疫局も動く

これは新京報という北京の新聞社の微博。

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内容は以下の通り。

・上海の検疫局は無印良品が輸入している食品は、放射能汚染が懸念される地域で生産されたものではない、と発表した。

 

さて、これからどうなるか?

CCTVは中国の国営テレビ。

上海検疫局も、もちろん国が運営する機関。

 

上海検疫局からすれば、

法律で禁止されている食品を、輸入させていた

となればザルのような検疫と言われ、中央政府から何を言われるか、分かりません。

 

CCTV、315消費者の日の特番で、こんな失態をしてしまっては、

メンツが立ちません。

これからどうなるのか?

このまま立ち消えになるのか、それとも誰か処罰を受けるのか。

 

一番かわいそうなのは無印良品なのですが、、、、、。

逆に、今回の件で話題にもなり、更に安全性だと分かったので、売れるかもしれませんね。

僕の家の家具はほとんどが無印良品なので、やっぱり応援します。

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