私がいつも拝見しているヴィッキー・おすしさんのツイートに
日本で住宅ローン2500万分を最低金利でとった中国人友曰く「私の損得計算は中国と日本の金利差。ローン分のお金を中国で漬けておけば最低4%は付くから毎月の返済は金利分だけで賄える。つまりこの新築は頭金の800万で買える。日本の住宅ローン最高。」だそう。今後の変動やレートはさておきね。
— ヴィッキー・おすし (@osushi_haochi) 2018年8月30日
こんなツイートがありました。
僕もこれに賛成です。
状況が整っているなら、下記をやった方が良いと思います。
そして、僕はこれを実践しています。
2017年9月に東京でマンションを買いました。
頭金をいくばくか払い、3,400万円を住信SBIネット銀行から借りていてます。
変動金利で利率は2018年8月現在0.457%です。
一方、中国には嫁の口座に中国元があります。
これを理財商品と呼ばれる金融商品に投資し、年利約3.5~5%で運用しています。
3.5% - 0.457% = 約3%
この差分が、金利差による利益です。
これをキャリートレードと言うそうです。
現在のレート1元=約16円で計算すれば、この差分で日本の年間ローン返済額を十分に相殺できる利益が得られています。
僕は上記の箇条書きで書いたことを実践するべきと思いますが、僕なりの前提条件があります。
それは
です。
キャリートレードは良いことばかりではありません。
ヴィッキー・おすしさんも最後にさらっと書かれています。
「今後の変動やレートはさておきね。」
この部分が最も重要と考えます。
まず為替リスクです。
仮に毎月10万円のローン返済があったとします。年間で120万円です。
今の1元=16円だとすると、7.5万元の利子を中国で得る必要があります。
しかしこれが、1元=10円になったとすると、一気に12万元に跳ね上がります。
(交換や送金の手数料は一切考えていません。)
このように中国元が大きく下落した場合、日本でのローン返済ができなくなってしまいます。
2015年には1元=20円だったのが、今は1元=16円なので、これくらいの変動は十分あり得る話です。
元高円安に動けばラッキーですが、こればっかりはわかりません。
次に利率逆転のリスクです。
上記で書いた利率の差分が逆転した場合です。
つまり日本の住宅ローンの利率が上がり、中国の理財商品の利回りが下がった場合、
これまで利率の差で利益が出ていたのに、損が発生してしまいます。
可能性は考えられない話ではありません。
これらのリスクを勘案して、
ただし、生活拠点のある国でキャッシュフローが回せること
と書きました。
どういうことか?と申しますと、僕は両国間の利率の差で得られた利益を日本円に換えて日本の住宅ローン返済には充てる、ということをしていません。
あくまで日本で得られる給与でやりくりし、住宅ローンを返済しています。
こうすれば、為替リスクも利率逆転リスクも回避できます。
つまり勘定を2国間で別個に考える、ということですね。
生活拠点のある国でキャッシュフローが回せることができれば、キャリートレードは
最強の運用法だと思います。
さて、中国における理財商品から得られた利子の中国元はどうするのか?と言うと中国でひたすら再投資しています。
これからも僕たち家族は中国元を中国で使う機会がたくさんあるからです。
しかし、書けば書くほど、あまり需要が無さそうです。
僕のような特殊な状況の人間しか意味が無い。。。。。