中国の大学が夏休みに入りました。
大学三年生は実習生、日本でいうインターンとして企業の中で働きます。
僕の勤めている会社にも数人の実習生が入ってきたのですが、
上海出身者と、地方出身者で大きな格差があったので紹介します。
今回入っていた実習生には以下、2つのパターンがあります。
1:地元が上海、上海の大学に通う学生
2:地方出身、地方の大学に通い、就職のチャンスを求めて上海に出てきた学生
地元が上海で上海の大学に通う学生は、実家があるので宿泊費はかかりません。
両親がすぐ近くにいるので、ご飯の心配もいらないし、
洗濯など身の回りのことは全て家族がやってくれます。
問題は2の地方出身で、地方の大学に通っており、
就職のチャンスを求めて上海に出てきた学生たちです。
驚いたことに今回面接して分かったのですが、
結構な割合でこのような学生がいました。
インターン生なので給料は高くありません。
低いところで1,000元、高くても3,000元しかありません。
この給料では上海では到底生きていけません。
今回、今の会社に来たのは湖南省出身、22歳の男の子。
今は1泊50元、約900円のモーテルで見ず知らずの人と寝泊まりしています。
今日、一緒にご飯を食べて話しを聞いたらこんな感じでした。
僕:なぜ上海に?
彼:上海はチャンスが多いから。
僕:この給料じゃ当然、生活はできないよね?
彼:できません。当面は週末もバイトしながら生きていきます。
家も借りたいので、その時は少し親に支援を要望します。
僕:親御さんは?今どこに?
彼:浙江省で働いています。湖南省は実家ですが仕事が無いので出稼ぎに出ています。
僕:将来はどうしたいの?
彼:できれば自分で会社を起こしたいです。5年後くらいには。
苦労は多いけど、成長スピードが速いと思ったので広告会社を選びました。
同じくインターン生として来ている上海人の別の男の子。
同じく22歳ですが、実家から通っています。
温かい布団、ご飯、家族が待っています。
一方、湖南省出身の彼に家はありません。
温かいご飯も、家族もいません。
今日はそんな彼との昼食、夕食時の語らいで刺激をもらったのでした。