新華社によると
携帯電話に銀行カードをダウンロードして、POS端末でカード払いができる!
中国銀聯と中国移動は本日、モバイル決済産業の重要インフラとなる、
先進技術を用いた、安全で信頼できる、開放的なモバイル決済プラットフォームを発表した。
このモバイル決済プラットフォームは中国銀聯と中国移動がTSMシステムを柱に、
協力・ウィンウィンを通じてリソース共有の最大化を実現し、
各方面に安全な決済を行えるスマートカードの応用・発行・管理サービスのプラットフォームを提供する、
モバイル決済産業各方面をつなぐ「架け橋」だ。
利用者はモバイル決済プラットフォームを通じて、
NFC機能をサポートする携帯SIMカード上に銀行カードをダウンロードし、
電子マネーのチャージ、遠距離消費、実店舗での少額取引を行なうことができる。
将来的には実店舗での高額取引もサポートする。
モバイル決済プラットフォームは商業銀行にとっては
従来型の「窓口でのカード発行」から「オンラインでのカード発行」の転換を実現し、
カード発行・営業モデルを革新する助けとなる。
通信事業者にとっては付加価値サービスの開拓となる。
消費者にとっては低コストで、安全な、便利で、応用の利く「お財布ケータイ」を手に入れ、
より行き届いた決済サービスを享受できる。
モバイル決済の主流モデルとなるだけでなく、各方面に協力強化、互恵・ウィンウィンの場を提供する。
http://jp.xinhuanet.com/2013-06/10/c_132446010.htm
ん・・・・、よく読むと日本語ちょっとおかしいですね、この記事。
中国でのカード決済は今でもすでに普及しています。
たた、日本と違うのはクレジットカードではなく、銀行カードということです。
銀行カードというのはつまり、デビットカードということ。
買い物をして銀行カードで支払うと直接口座から引き落としされてしまうのです。
クレジットカードだったら翌月にまとめて引き落とされますが、デビットカードなので即座に引き落としされます。
例えばコンビニやスーパー、百貨店に行き、レジで並んでいると前にいる人が
カードを出したら、10人中9人はこの銀行カードです。
クレジットカードは人口が多いので発行枚数は多いでしょうが、普及率で言うとかなり低い水準だと思います。
日本の場合、ECサイトで購入する時、主な決済方法はクレジットカードですよね。
いや統計を調べたことが無いので分からないのですが、
支払い手数料のかかる銀行振り込み、代引は使わない人が多いと思うのです。
ですが、中国は違い主に「支付宝」という決済システムを使い、クレジットカードは使いません。
僕は中国のクレジットカードを持っているので、前使おうとしたら、嫁から
「中国のwebサイト、ECサイトは信用できないから使わない方が良い」
と言われ、銀行口座から振込しました。
中国でECサイトを利用した際に、最も利用されている決済システムは「支付宝」です。
支付宝はタオバオを運営しているアリババが作った決済システムで、よくできています。
まず支付宝のアカウントを作り、銀行口座からお金をチャージします。
例えばタオバオのあるお店で購入をしたら、自分の支付宝から支払いをします。
この時、お金はそのままタオバオが預かり、店主には行きません。
なぜなら届いた商品が傷物、偽物、または全く違う物である可能性があるからです。
消費者が商品を受取、承認をするとタオバオから店主にお金が支払われる仕組みなのです。
この際、支付宝は決済手数料をとっているので、アリババは
・タオバオの販売手数料
・支付宝の決済手数料
と両方の手数料収益があり、ウハウハなのです。
記事には
安全で信頼できる、開放的なモバイル決済プラットフォーム
と書かれてありますが、僕は信用しません。
なので、もしこの仕組みができたとしても使わないでしょう。
これ使うならクレジットカードで決済した方がマイルも貯まりますし。