中国版のSlack 钉钉(DingDing)というツールをご存知でしょうか?
勝手に私が中国版Slackと呼んでいるだけなのですが、実はSlackより、もしかしたら凄いかもしれません。
端末に依存することなく、仕事仲間、取引先とチャットができます。
つながってさえいれば、音声通話も動画通話もできます。
外出や出張申請、残業、勤怠関係もできるようです。
いつからいつまで休みだよー、といった告知や会議室の予約など
今日は在宅勤務というときに、今から仕事しますと顔認証すれば出勤、
外出先で日誌を書いたりも可能。
仕事で使うファイルを钉钉(DingDing)のストレージにアップ。
いつでも、どこでも外部からファイルにアクセスが可能。
中国の巨大IT企業、アリババグループです。
アリババは淘宝網や天猫、Alipay(支付宝)などを運営する中国の巨大IT企業です。
中国版AWS、Aliyun(AliCloud)というサーバーサービスも展開しており、
例えば、ストレージはAliCloud上にストアされるようです。
面白いのはこのようなソフトウェアの提供だけではなく、ハードウェアも販売しています。
自動で顔を識別し、このカメラの横を通るだけで出勤。
钉钉(DingDing)経由でパスワードを入力しなくてもWiFiに接続できる。
AチームはAルーターを、BチームはBルーターを使うなど、同じオフィスにいながら
使用するルーターを制限できる。
社員のスマホに钉钉(DingDing)が登録されていたら、オフィスの入口付近を
通るだけで出勤したことになる。
钉钉(DingDing)を使えばHDMIなどでつながずともPCやMobileの画面を、
テレビやプロジェクターに簡単接続。
ヒューレット・パッカード社と提携した製品。
钉钉(DingDing)ルーターを経由することで、スマホからも印刷が可能。
今、実際中国のベンダーとチャットをするときに使っています。
PCをメインに使うので、あとから「あれ?あのときどんな会話をしたっけ?」
ということ用意に検索することができます。
もちろんWechatでも良いのですが、Mobileがメインで作られているので、
どうも後から履歴を辿るというのがやりづらいんです。
更に钉钉(DingDing)はどの端末でも、会話履歴が同期されるので、
PCで見ようが、iPadで見ようが同じ履歴を辿ることができるのが便利です。
ファイルの保存やキャプチャ画像も、Wechatはすぐに有効期限が切れてしまいますが、
钉钉(DingDing)は今の所、かなり長い期間後から見直すことができます。
ぜひ、中国の人と仕事するときに使ってみてください。