ここ最近、10年以上前に中国から海外へ留学、移住した人に会う機会がありました。
彼ら/彼女らと話をしている中で興味深い発言が出てきました。
彼ら/彼女らはもともと中国で生まれ、中国で育ったのでルーツは中国にあります。
親戚や友人はもちろん中国にいます。
5,6年前までは、
「発展途上国の中国を離れ、先進国(※)の海外に出た自分ってイケてる」
という、いわゆる誇りがあったようなのですが、
この数年で
「『あれ?』と思うようになったことがある」
とのこと。
※先進国は日本だけを指していません。カナダ、シンガポールなども含みます。
どういうことかと、
海外にいる自分より、中国にいる知り合いの方が、経済的に豊かになった
ということでした。
中国にいる友人や親戚と話すと、
などなど、景気の良い話ばかりを聞くことが多い、とのことでした。
しかもこの本当数年でこれを感じるようになったようで、
「経済的には少し劣等感を感じるなぁ」
という表現をされていました。
とは言うものの、中国にいればよかったか?というと単純にそうではないようでした。
シンガポールに住んでいる方は、
この方は学生時代にイギリスへ留学、留学先で旦那さんと出会い、
今はシンガポールで家族3人暮らし。
シンガポールの方が暮らしやすいし、幸せだと思う、と言っていました。
もうひとりは、もともと天津出身で、ずいぶん前にデンマークへ移住。
10年前に中国へデンマーク人として帰国し、仕事をしています。
なので海外にルーツを持ちながら、最近の中国の経済成長のメリットも享受している
ツワモノです。
この方は
と言っていました。
僕は中国で7年間暮らし、日本に帰国して1年が経ちました。
どちらの方がQOL(Quolty Of Life)が高いか?と言われると、
僕も日本だと思っています。
ただ、僕は日本人なので、そう思うのは当たり前ですね。
言葉が母国語で通じて生活、仕事ができるってなんて幸せなんだ!と思います。
いくらビジネスレベルで外国語が話せても、やはりネイティブではないので、
ちょっとしたことでも疲れるのです。