上海を東西に走る延安西路という道があり、上海交通の大動脈です。
大動脈なだけに交通量も多く、めちゃくちゃ混む道でも有名です。
区間によって違うのですが車線が3~4あり、比較的広い道です。
最近この内、1車線が71路というバスの専用車線になっていました。
こんな感じ。
青矢印部分は71路の専用車線で、他の車は走行できません。
71路の路線はこんな感じ。
上海の浦西エリアを東西に突っ切る形で運行しています。
この71路に乗ったのですが、めちゃくちゃ便利!!!
駅はこんな感じで中央分離帯の中にあります。
僕が乗ったのは茂名南路→江蘇路の区間。
当然ですが専用車線なので運転もスイスイ!
信号はあって停車しますが、もしかしたら地下鉄より便利かもしれません。
賃料もどこまで行っても2元なので、安い!
日本人ビジネスマンにとって便利だなぁと思ったのは、
人民広場、南京西路、静安寺といったビジネスエリアから、日本人が多く住む
古北エリアの特に水城路まで直結で行けちゃうこと。
2号線だと威宁路とか娄山关路とかで下りてタクシーだったのが、
71路なら勤め先から懇意にしている日本料理屋まで直結で行けちゃいます。
71路は今年1月くらい?から運行開始したようなんですが、
71路を開通させるために、上海市政府はかなりの投資をしていると思います。
投資1:施設
71路は電気で走っていて、ガソリンは使っていません。
延安路沿いにずーーーっと電線が通っているんです。
また結構短い間隔で駅を作っていて、しかも中央分離帯に作っています。
これもかなりの費用がかかっているものと思われます。
更に標識、道路整備などなど、費用面ではかなり投資になっているものと思われます。
投資2:市民生活
延安路の1車線を71路の専用車線にしています。
もともとめちゃくちゃ混むのに、車線が減ったらもっと混むのは明白。
市民生活にも大きな影響が出るかもしれません。
このような断行は日本では色々調整が必要になって、到底できません。
中国はリーダーがやる!と言ったらやるので、このへんは早いです。
なんで、こんな大きな投資を上海市はやったのかなぁ?と考えたんですが、
多分本気で環境問題に取り組もうとしてるのかな?と。
つまり
・大気汚染の一つの理由として車の排気ガスが挙げられる
・延安路の1車線を電気で走るバス専用車線にしてみよう
・誰でも乗れる全区間2元でやっちゃおう
・車線が減って渋滞するのは明白で、市民の車を運転するモチベが下がり、
・2元でスイスイいけるならバスの方がよくね?ってイニシアチブが働き、
・市民はバスを利用するようになって
・結果として、環境問題解決の1つになるんじゃない?
と考えたのではないかと。
日本に比べたらまだまだですけど、3、4年前に比べたら冬の空気の悪さ、
改善がされているようにも思うし、中国も結構真剣に取り組んでるじゃないかな。