中国の家電業界には日本人も知らないローカルメーカーがひしめいています。
参考記事:
上の記事でも記載していない、私も知らない家電メーカーがあったので紹介します。
その名も「小熊」という家電ブランドです。
公式サイトはこちらです。
この会社、2006年に創業、本社は広東省仏山市にある会社です。
70以上の特許を持ち、既に13年も経っているので古参家電ブランドなわけです。
彼らは結構独創的な商品を作っています。
牛乳と菌を入れて、ヨーグルト製造機に入れるだけで8時間後の朝には
自作のヨーグルトが完成する機械。
なんと99元、約1,600円。
1層目に生卵を入れればいい感じのゆで卵に、2層目には溶いた卵に塩で少し味付け、
ちょいとこの機械で蒸せば茶碗蒸しのような食感の料理が出来上がります。
この料理、中国では赤ちゃんが食べる離乳食としてもかなり重用されています。
お値段は75元、約1,200円!
新しすぎます。豆入れたらもやしができちゃいます。
この表によるとだいたい2~7日間でできちゃうらしいです。
209元なので、約3,200円。
さすが中国、お茶専用の機械です。
専用と書いておきながらなんですが、こういう薬膳系スープも作れます。
お値段189元なので、約3,000円です。
他にもアイスクリーム製造機、卵溶かし機、面製造機、などなど
かなり独創的な商品を製造しています。
このブランド、中国にいる時(2010年~17年)には聞いたこともありませんでした。
どうやら2018年にブランド戦略を転換しました。
キーワードは「萌」で、そこから売上が爆発したようです。
この「萌」という表現、もともと中国にはありませんでしたが、日本のアニメが
中国で流行し、そこから普及した言葉です。
更に2019年のAWE(中国で行われる最大級の家電博覧会)において、
ということが発表されました。
AWEの会場でも「女子力を解放」というキーワードが並んでおり、
若い人を中心に使われているネットスラングを多用しているのがわかります。
この方針は日本家電の王様、パナソニックが中国向けに打ち出した
「新貴」とはまた違う戦略であります。