今(2019年12月14日)、上海に来ています。
以前の同僚をご飯を食べる機会があり、子どもの教育が話題に上がりました。
彼は上海嘉定区というところにマンションを持っていて、そこの小学校に娘さんを通わせています。
その小学校は実験小学校と言って、嘉定区の中でも先進的な教育をされている学校なようで、その学校に通うために近くのマンションを買う人がいるくらいです。(学区房と呼ばれます。)この小学校は今年できたばかりで、彼の娘が最初の1年生です。
チャットツールを使ってクラスの全員がつながっています。
使われているチャットツールは、Wechat(微信)と思いきや、前に紹介したアリババが提供しているDingDing(钉钉)でした。
なぜDingDingなのか聞いてみると
などなどでした。
この中で気になる宿題提出機能について紹介しましょう。
まず、先生からグループチャットにいる父母たちに課題が出されます。
テキストではなく、チャット画面にこのようにカード式で表示されます。
写真の上側にあるカードが「毎日の朗読」という課題で、父母たちはここから課題を提出します。
課題の提出方法は、スマホで動画撮影をし、それを証拠として提出します。
このように朗読をしている様子を動画で撮影して、DingDingにアップして先生へ提出するのです。
余談ですが、彼の首の下になにか棒があるのが見えますでしょうか?
これはなんと息子がウトウトすると、この棒がつっかえになって眠ることができないように親が設けたそうなのです。スパルタ。
朗読だけではなく、体操、英語朗読、算数といった課題もあり、全て動画で撮影してDingDingで提出をするそう。
友人は、子どもも大変だけど、親もかなり大変、と言っています。
なんせ毎日、動画を撮影してアップしないといけない。まだ小学校1年生だから朗読も1回で上手くいかないから、撮影にかかる時間は膨大に。最高テイク32(!)までいったこともあるとか。
友人の彼はこうも言っています。
今の子どもたちは学問ができる、だけでは生き抜くことはできないと思う。良好な学歴は基本で、更にそこからなにか1つ、2つの専門能力を有していないと競争に負けてしまう、と。
僕はこれを聞いて、僕の息子たちはこういう教育を受けている人たちと、将来競争していくことになるのか、と危機感を強めました。
中国のこのような教育に対する熱すぎる熱量は一長一短である、つまり子どもにプレッシャーを与え続けることが果たして良いのか、僕が受けたような緩めのもっと伸び伸びとした教育も良い部分があると思うのです。
しかし私が生きてきた世界と、僕の息子たちが生きていく世界は、おそらく明治と平成くらいの、全く異なるものにだろうと想像しています。
そのような世界で、私の受けてきた教育の良さを謳っても意味がありません。激しい競争に晒されながら勝ち残ってきた人間と、そうでない人間の生活水準の格差は埋められないくらいになるのではないか、と。
アメリカのコロンビア大学に通う中国人の親戚がいます。
Twitterでも書きましたが、就職活動中の彼によると
今世界では、持てる者と持たざる者の差がここまであるものなのかと、現実を突きつけられました。人生100年時代と言われているのに、最初の10年~20年でほぼ決まってしまうのではないでしょうか。
僕の息子たちはどうあってほしいか?綺麗事ではなく、持てる者になってほしいと思っています。
金だけでは幸せになれないけれど、金が無いと幸せにはなれないのです。
↓前つぶやいたTwitter
新卒採用の待遇がアメリカ・中国と日本で大きく違うことに気付かされたのでメモを。
— 中国と日本ではたらくビジネスマン (@china1b1japan) December 4, 2019
嫁の親戚の男の子(中国人)がコロンビア大学の修士課程に留学中なんです。chatで話をしていて、彼の就職活動の話に。なかなか厳しい現実をつきつけられているようなのです。続
新卒採用の待遇がアメリカ・中国と日本で大きく違うことに気付かされたのでメモを。
— 中国と日本ではたらくビジネスマン (@china1b1japan) December 4, 2019
嫁の親戚の男の子(中国人)がコロンビア大学の修士課程に留学中なんです。chatで話をしていて、彼の就職活動の話に。なかなか厳しい現実をつきつけられているようなのです。続
知ったかぶりして、いやいや君ね、と。新卒でそんな選り好みするな、と。36歳の僕ですら本当に何がしたいかなんてワカラナイから、まずは飛び込んでみるもんだよ、なんて極めて日本人的な回答をしましたらね、違うんですわ、と。なにが?と。
— 中国と日本ではたらくビジネスマン (@china1b1japan) December 4, 2019
VISAを取るためには、今学んでいる学問と関係のある職種につかなあかんねん、と。今は特に卒業後のVISAが厳しいから、と。
— 中国と日本ではたらくビジネスマン (@china1b1japan) December 4, 2019
そうか、すまん!と。知ったかぶりした、と。
しかも、上海復旦大学の学士出て、コロンビア大学の博士を卒業する友人はFacebookに採用された、と。
その待遇は、、、
VISAを取るためには、今学んでいる学問と関係のある職種につかなあかんねん、と。今は特に卒業後のVISAが厳しいから、と。
— 中国と日本ではたらくビジネスマン (@china1b1japan) December 4, 2019
そうか、すまん!と。知ったかぶりした、と。
しかも、上海復旦大学の学士出て、コロンビア大学の博士を卒業する友人はFacebookに採用された、と。
その待遇は、、、
年俸で168,000USD、しかも出来高次第では上限274,000USDまであると!MAX新卒で3,000万円ですわ。
— 中国と日本ではたらくビジネスマン (@china1b1japan) December 4, 2019
ただ、この例はtop of topやからそうは無い、と。
一方中国はどうやねん?と聞くと、同じような状況だと。続
国内外問わずtop of topの大学出て中でもTop級なら、70万元以上の待遇もある。つまり1,000万円。かたや、一般Peopleは7万元、つまり100万円やと。
— 中国と日本ではたらくビジネスマン (@china1b1japan) December 4, 2019
もうこれでもか!言うくらい差別してるんですね。
こんなニュースがありました。 pic.twitter.com/Mqdgi707MI
多分、日本は平均したら多数の他国より高いんですが、横一線。
— 中国と日本ではたらくビジネスマン (@china1b1japan) December 4, 2019
圧倒的優秀な学生にも21万円から始めさせる。
何でも競争が良し、言うわけではないですが、ここは競争させるべきやな、と、思った次第。