中国2010年電子ブックリーダー販売台数:106万6900台
2011年2月10日、中国科学技術市場コンサルティング、易観国際の発表した最新データによると、
2010年第4四半期における電子ブックリーダー販売台数は31万7800台となり、先月比20.11%増加した。
2010年度の累計販売台数は106万6900台に達している。
引用元:http://www.chinapress.jp/consumption/24793/
中国でもデジタル書籍が徐々に普及してきているようです。
この中にiPadが含まれているか否かは分かりませんが、休日にスターバックスへ行くと
必ずといっていいほどiPadを触っている人を見かけます。
恐らくスターバックスのWiFiを使ってネットサーフィンや電子書籍を読んでいるのかもしれません。
またこんなニュースも。
講談社は2011年2月10日、中国での電子書籍事業展開に向けて、台湾出版最大手の城邦媒体集団(シテメディアホールディンググループ)と合弁会社を台湾に設立し、
日本の漫画や文芸書などを中国語に翻訳し電子化する計画について「協力意向書」に調印したと発表した。
講談社の野間省伸副社長は、台北で同日に記者会見し
「海外戦略で一番重要なのが東アジア。台湾と中国の経済関係は緊密化しており、
将来的に台湾をベースに中国、香港で電子書籍事業が可能になると思っている」と述べた。
両社は今後、半年以内の合弁会社設立を目指し、具体的な協力内容について協議する。
引用元:http://mainichi.jp/enta/art/news/20110211k0000m040072000c.html
日本のアニメは中国でも本当に人気で、「コナン」「ワンピース」「家庭教師ヒットマン」「ドラゴンボール」などなど。
スーパーや本屋さんにもおいてあります。
先日、会社近くで日本人の同僚とご飯を食べていたら片言の日本語で話しかけられました。
その方は日本のアニメが好きで、「原文で読みたい」というモチベーションで日本語の勉強を始められたそうです。
学校にも通っているようで、当然コストも発生しています。
「日本のアニメを原文で読みたい」というモチベーションで、そこまでやるとは・・・・。
この2点を考えると、講談社の今回の提携は当たるのではないかと見えます。
日本は今、農業(第一次産業)や工業(第二次産業)で人件費などのコストが高すぎて、
安全性や品質は高いものの、価格競争力が無いため世界では売れにくい状況にあり、苦戦が予想されます。
そのような状況の中、このようなアニメといったソフト産業(第三次産業)で勝負する戦略はありと思います。
なぜならソフト産業はデジタルによってコストが大きく下がるからです。
今回のこの電子書籍もデジタルデータ化することで印刷費用は発生しません。
また流通もWEBサイトからダウンロードするため、配送や陳列などの輸送・人件費はかかりません。
デジタルによって日本の第三次作業を輸出する。
何かそんな仕組みを作ることで、日本が世界からもっと稼いで、日本がもっと元気なるのではないか、と。