先週、1月16日から19日まで上海へ出張に行ってきました。
友人、会社の人、取引先などと話をしている中で聞いた話や、
それに対する個人的な所感を書きたいと思います。
中国のGDP成長率が低水準であると報じられ、話題です。
これに対する私の考えですが、母数が大きくなってきているので、
成長率が鈍化するのは当然だ、という意見です。
それでも年間を通して6.6%も成長しているのは、ある意味スゴイことだと思います。
ここを見ると日本の経済成長率はバブル時期ですら4%~5%台がほとんどです。
今の日本はいわんや、、、ですね。
で、中国の景気の話に戻ります。
私が上海へ行った時期は春節前なので、そのせいかもしれませんが、
朝も夜も歩いている人がすくない印象でした。
街中を走る車は、やはり相変わらずBMWやベンツ、ポルシェカイエンなど、
高級車が普通に走っていました。
一方で、
上海を離れて早一年強。
車のナンバーに白と緑のグラデーションがかかったプレートが多く見られるようになっていた。どうやらハイブリッド車を表すらしい。確かに冬なのに空気が前より格段に良くなってる。
たった数年前は冗談抜きで100メートル先見えなかったのに。— 中国と日本ではたらくビジネスマン (@china1b1japan) 2018年12月13日
と書いた通り、やはり緑色グラデーションナンバーがめっちゃ多いです。
またお客さんとここで晩ごはんを食べました。
パークハイアットホテルの91階にあり、上海を一望できる絶景レストランなのですが、
お値段も結構絶景な感じのレストランです。
僕は経費でいただきましたが笑
ここに来ている人たちも家族連れ、若いビジネスマンと思われる方などで、
席も7割~8割が埋まっていました。
普通の人でもこのような高級レストランにも普通に来る、もしくは来られるくらいの余裕はまだ残っているというのが僕の印象です。
が、一方で・・・・
同僚がある日DiDiでタクシーに乗り、運転手と話をしていると
DiDiとは何か?については以下の寄稿記事を御覧ください。
などなど、あまりいい感じではなさそうでした。
これも全部のデータを網羅できているかわかりませんが、使いやすいグラフが
あったのでキャプチャを取りました。
Sourceはこちら。
百城价格指数,百城价格,百城价格指数走势-指数研究-房天下产业网
これを見ると2016年9月以降は上がり方が緩やか、もしくはステイですね。
中国人がなぜ消費や投資が旺盛でいられたかというと、その一つの理由として
保有している不動産の価格が上がり続けるという自信があったからだと考えます。
これが上げ止まっていると、抑制は逃れられません。
GDPの成長率が鈍化するのは当たり前なので大騒ぎはしなくても良い、
ましてやアメリカと貿易戦争を仕掛けられているのに、この伸び率を維持したのは
むしろ底力がまだある、というのが僕の意見です。
2019年3月までの米中貿易戦争の交渉期限まで、予断は許しませんが、
中国の景気については、希望的観測も含めてまだ楽観、です。