中国の国家為替管理局から、いくつか情報が発信されていたのでメモ書きます。
中国政府の為替関係業務を担う機関です。
外貨準備高、経常収支、国際収支などの情報を統計、管理しています。
日本で言えば財務省に近い機関にあたります。
昨日の記者発表ではこのような内容が書かれていました。
質問
国家為替管理局の最新データによると、2019年1月末、中国における外貨準備高は先月と比較して152億ドル上昇しています。
上昇の要因は何でしょうか?また今後、外貨準備高はどのようになる予定でしょうか?
回答
2019年1月末における中国の外貨準備高は3兆879億ドルで、先月と比較して152億ドル、0.5%の増加となりました。
2019年1月における為替マーケットにおける受給バランスは安定、また国境を跨ぐ資金流動も全体的に安定的に推移しました。
グローバルマーケットにおいて、アメリカドル以外の通貨は上昇(ドル安)にむき、金融資産価格が上昇しました。
資産価格と各通貨レート変化の関係により、中国の外貨準備高が相対的に上がったと考えます。
目下、グローバル経済は緩やかな成長をしつつ、それを押さえつける圧力の両方が存在します。国際環境は不安定で、不確定要素が多くあります。
しかし中国経済は継続して安定成長のトレンドにあり、国際収支もバランスが良く、
中国の外貨準備高の規模はこれからも徐々に上がっていくと思われます。
今後もグローバル金融の環境は複雑を極めますが、中国経済は長期に渡って成長が見込まれ、全方位的に開放を進めていき、中国の為替市場の運営も日毎に改善し、クロスボーダーの資金移動と為替マーケットの受給バランス維持を実現させます。
国内外の総合的要素からも、中国の外貨準備高は緩やかな波動(ボラティリティ)で推移するでしょう。
境内上市公司外籍员工参与股权激励资金管理办法に、中国人民銀行及び国家為替管理局が印発。
http://www.safe.gov.cn/safe/2019/0129/11284.html
境内上市公司外籍员工参与股权激励资金管理办法とは
中国国内に上場している会社に所属する外国籍の社員が持つストックオプションに関する法律のようです。
法律を流し見しただけですが、
中国国内に上場している会社に所属する外国籍の社員が、
自身の持っているストックオプションや株について、
それを売って得られたキャピタルゲインや配当によるインカムゲインを、
必要な書類さえ提出すれば外国の銀行口座へ出金できる
ということを明記しているようです。
この法律自体は2019年1月23日に公布されています。
この記事では印発(Yin Fa)という言葉が使われていますが、押印して発行する、
という意味なので、施行ということを意味します。
途中春節という1週間の長い休みがあったので、実質10営業日ほどで公布→施行となったわけですね。
日本の法律が公布されてから施行までどれくらいの期間があいているのか、
ネットで調べてみると、最短で1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月、1年、2年、
最長で3年とつづくそうです。
最短と比較しても1/3なので、めっちゃ速いです。