10年8月~17年4月、中国上海で広告の仕事。17年5月に日本へ帰国、中国×金融×マーケティング

中国上海で現地採用として働くリアルについて

「中国 現地採用」と検索するとブログ、Q&Aサイト書き込みが出てきます。

その中で目にする内容が

  • 駐在員と現地採用との待遇の差
  • 現地採用が差別されていること

の2点が目立っていたように思います。

僕自身も中国上海で現地採用として働いていますので、思う所を書いてみます。

思いついたことをバラバラと書いていくので、読みづらいかもしれませんが、

海外とくに、上海で働いてみたいと思っている人の参考になれば幸いです。

まず僕の状況について

2010年8月、27歳の時に上海へ来たのでもうすぐ6年が経ちます。

(記事執筆時点です。私は今日本へ帰国しています。)

僕が中国に来た理由は、今の中国人の妻と結婚するため。

大学時代から付き合っていて、2011年1月に入籍し晴れて夫婦となりました。

日本では比較的安定した会社に勤めていましたが、退職→無職になり、

上海に本格移住してから就職活動をして、今の会社へ就職しました。

現地採用として働く前のアドバイス

熱い想い、を持って来られるのも良いのですが、

それ以上に明確な目的、または目標を持って来られることをオススメします。

僕が上海に来た目的・理由は、2つ。

①彼女と結婚し、彼女と生きていくこと

②僕自身が大学時代から成長著しい中国、とくに上海で働きたいと思っていた

でした。

もし、①が無く②だけだったら、6年も続いてなかったかもしれません。

と言うのも、やはり現実はシビアで熱い想いだけでは、心が折れて

日本へ帰国していた、と思うのです。

海外で働き、もっと新しいことにチャレンジ、もっと成長したい!

という熱い想いを持って、上海・海外で現地採用を狙うのも良いですが、

熱い想いより、もっと強い目的・目標を持つことをオススメします。

具体的にどう現実はシビアなのか?

・金

直接的に言うと金です。

27歳に辞めた前職の額面給与は26万円/月、手取りで21万円/月でした。

その後上海に来て現地採用として転職した時は、7,500元/月です。

当時の為替レートが1元=12.5円くらいだったと記憶しているので、

7,500元×12.5元=93,750円、つまり56%減です。

当時上海で借りていた家の家賃は2,800元。

通信費、食費、交通費など差し引くと、完全に赤字でした。

前職時、実家通いだったので毎月10万円と決めて貯金、

退職時には手元に100万円くらい貯まっていたので、

中国へ渡航する時に50万円を下ろして、これを切り崩して生活をしていました。

駐在員との差から生じる劣等感

今は日本へ帰任されていますが、年齢が1つ上の方が駐在員として赴任していました。

僕は当時27歳、彼は28歳です。

彼は駐在員として来ていますから、待遇面は圧倒的に彼が上でした。

住まいは会社近くの高級マンション、毎月2万元もする所です。

昼休みにランチを一緒に食べるのですが、彼について食べて行くと、

こっちの財布がもたないので、週に何度も理由を作って断っていました。

着ている服、靴、身に付ける物、食べる物、行く店、などなど

あらゆる所で差を見せつけられるので、劣等感を感じることがありました。

何もできない劣等感

当然来たばかりの頃は中国語が話せません。

電話もまともに出来ないので、電話番もできないのです。

当然っちゃぁ当然なのですが、こんな簡単なこともできない自分に劣等感。

この部分は自身の努力で何とかなるので、あまり気になりません。

文頭に書いた、色々なブログやQ&Aサイトで書かれている

  • 駐在員と現地採用との待遇の差
  • 現地採用が差別されていること

の2点ですが、1点目は紛れもない事実。

2点目は・・・・僕はされたことは無いのですが、自身の劣等感から来る誤解かな?

いや、もしくは自分がラッキー、または鈍感なだけなのかも。

とにもかくにも1点目がやっぱりキツイです。

じゃぁ、今はどうなのか?

で、こちらに来て6年。

僕の今の状況は前よりだいぶ、というか格段に改善されています。

というか、日本にいる同世代で結婚し、子どもがいる家庭と較べても

良い生活ができているのではないか?と思います。

もちろん今も現地採用のままです。

大きいのは家です。

妻が中国人で、10年ほど前に家を買っていました。

今はその家に住んでいるので家賃という固定費がかかりません。

ちなみにローンも無いです。

具体的には言えませんが、給与も就職した時の2倍以上です。

今の為替レートで計算しても、前職の時より年収は上がってます。

↓帰国したあとに給与推移を振り返った記事です。参考にどうぞ。

ある程度買いたい物も、あまり値段を気にせず買えるようになりましたし、

貯金も多分、同じ世代の人より多くできていると思います。

ドライブがかかったのは、この3年です。

良い方々との出会いに恵まれ仕事において大きく成長させてもらえたこと

自身の語学力、仕事の経験値で会社にも認めてもらえ給与も上がったこと

妻の家を内装し、そこに住むことで大きな固定費がかからなくなったこと

子どもが産まれ、妻のご両親から(金銭ではなく)色々サポートをもらっていること

などが、この3年でドライブがかかった理由です。

現地採用で働きたい、27歳以下ならいますぐ、28歳以上なら慎重に

僕も自身の経験からしか言えないので、正しいかどうかわかりません。

めちゃくちゃ感覚的ですが、現地採用で働きたいと思っているあなたが、

もし27歳以下ならもう、今でしょ!的に行った方が良いと思います。

逆に28歳以上なら慎重に考えてからの方が良いと思います。

こっちに来て6年、ドライブがかかったのがここ3年と言いました。

つまりこっちに来た最初の3年くらいは、エンジンを温める時間になっちゃう、

と思うんです。

で、何となく男も女も30歳って何か一つの節目と思うんですよね。

27歳で来て、3年間エンジン温めてみたけど、結局無理だったとしても、

30歳になってすぐもしくはなる前に日本へ帰れば、まだつぶしが効くと思うからです。

でも、人によってはエンジン温める期間が3年もかからない人もいると思うので、

全く正しいわけじゃありません。

あくまで参考まで、ということで。

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