10年8月~17年4月、中国上海で広告の仕事。17年5月に日本へ帰国、中国×金融×マーケティング

馬雲(ジャック・マー)の超長時間労働に関する発言を全文訳した

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最近、中国のビジネスマンで話題になっている数字があります。

996

という数字です。

 

これはアリババの創業者、馬雲(ジャック・マー)さんが発信した

9時から夜9時の週6日間働く

という数字から引用されています。

 

ブルームバーグにもこんな記事が。

www.bloomberg.co.jp

 

この記事には馬雲(ジャック・マー)さんの発言の一部しか記載されていないので、

ここで彼の発信した全文を日本語訳してみたいと思います。

 

以下、日本語訳(直訳ではなく意訳、一部うまく訳せないのではしょってます)

 

先日会社内部に発信した「996」が物議を醸している。

予測どおり批判の声も聞こえる。

資本家としての本性を現しイメージダウンをしている、などという者もいる。

 

ネットの皆さんのコメント、特にネガティブなコメントを見ると、多くの人が私が発信した正しくない発言に失望しているようだ。

私はこの反応について理解できるし、また私は正しい発言をしようとすればできた。

 

しかし、今この社会で足りていないのは正しい発言ではなく、本当の話、本質的な話、思考させるあ発言なのである。

若い世代に向き合うことは、未来と向き合うことなのだ。

 

この議論はもっとされるべきと考え、更に言えば客観的で理性的な客観的な議論こそが結論よりも大事だと思うので、もう少し話をさせてもらいたい。

 

まず「996が正しいかどうか」について法律的観点から考察するのは重要ではない。

重要なのは本当に深く深く考え自ら選択したか否か自分の人生の意義と奮闘(情熱)をどこに向けるのか、である。

もしその考えがクリアならば、迷うことも後悔することもない、好きなことが見つかれば「996が問題だ」などとは思わないのだ。

 

仕事探しと結婚相手探しは同じようなもので、もし本当に愛していたら一緒にいる時間が長く感じることはない。しかし相性が合わなければ1日過ごすのも1年に感じられる。

 

もし好きでもない仕事に996を強制させたら、非人道的だし、健康にも悪影響を及ぼし、長く続けることはできない。更に社員、家族、法律もそれを許さないだろうし、たとえ給料を多くしたとしても、社員は逃げてしまうだろう。つまり996という労働を強制することでしか利益を上げられない会社は愚鈍であり成功するわけがない。

 

もしこのような状態にあるのであれば、前途も希望も無いので、今すぐその会社を離れてほしい、幸い中国にはたくさんの企業があるのだから。

 

しかしこの世界には多く996がおり、また007(つまり労働時間0が7日間)の人も事実である。

また企業家だけでなく、大部分の成功者または芸術家、科学者、スポーツ選手、官僚、政治家は基本的に996以上である。

 

彼ら彼女らに特別な能力があるわけではなく、自分が選んだ事業(コト)が好きで好きでたまらないから、超人的な努力と情熱を傾けているだけなのである。重要なのはその人が愛してやまないことを見つけた人はなぜ996なのか、食べる時、寝る時も考えつづける、なぜもっと楽な方を選択しないのだろうか?

 

彼らは他に選択が無かったからではなく、望んでそのことをやっている。そのことに金銭的利益以上の意義を見出し、他のことや楽なことをやっても楽しくないとおもっているのだ。実はこのような人は少なくない。このような996、997のような人がいたから我々はこの40年という短い歴史の中で、衛星やロケットの打ち上げにも成功し、未来への自信を持つことができた。

 

皆がそれぞれに自分の「楽しい」がある。もし自分の情熱を傾けて何かをやっている人を見た時に、「こいつは欲望や利益、名誉のほしい野心家なのだ」と思うのは、その人自身がまだ自分の「楽しい」を見つけたことがないのだ。

 

こんな言葉がある。疲れるし愛せない、しかしまたこんな言葉もある。

愛しているから疲れない。

 

もちろんそれぞれに成功の定義は違うし、幸せの定義も違う。多くの人は自分は宮仕えで、仕事は家族を養うためだという。しかし宮仕えにも尊厳が必要だし、自分が愛する仕事やコトに打ち込むことこそ尊厳がある状態だ。

 

私は「996を正しいといいたいのではなく、情熱を傾ける人を尊敬する」と言った。

全ての人に仕事やライフスタイルを選ぶ権利がある。楽チンで何の努力も必要のない仕事を選ぶのもまた良いが、それではあなたは情熱を傾けられるものを見つけた時の幸せとその見返りを一生体験できない。

 

努力しても実らないケースの方が多い、しかし企業は金を払っているのだから従業員に996をやらせても良いと考えてはならない。企業家が帰るべきは、自分の成功が従業員の成功になっているか?自分の楽しいが社員の楽しいになっているか?だ。

 

もしあなたの会社の幹部や社員が何の理想も努力もしなかったら、あなたが全ての問題を抱えることになる。それはあなたの理想を社員の理想にしただけで、社員の理想をあなたの理想にしなかったからである。

 

本質的な996とは単なる残業や体力勝負をせよというのではないのだ。本質的な996とは多くの時間を勉強や思考、自我の向上にあてるものなのだ。

 

先程挙げがような996を行う人は自分の情熱を傾けるところがあり、金銭以外の楽しさを見出している。給料だけのために残業をし996を実践するのは長続きしない。

 

私には何があり、何が欲しく、何を諦めるか、私は常に自分に問うている。

人生とは不公平なものであり、ある人は生まれた瞬間から金持ちで、ある人は生まれた時から頭が良い、しかし唯一平等なのは、皆1日24時間という点だ。この24時間をどのように過ごすか、これで自分がどんな人に成れるかが決まる。

 

最後にこんな中国語があったのですが、翻訳が難しく訳せていません。

もしどなたか適切な訳があればお助けいただきたいです。

 

追求每分每秒的工作生活平衡,追求点点滴滴的事事公平,长期来看就是最大的不平衡和最大的不公平。生活既不公平,但也很公平!

 

ということで、早速助けていただきました!

ありがとうございます!

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