10年8月~17年4月、中国上海で広告の仕事。17年5月に日本へ帰国、中国×金融×マーケティング

中国人民元の切り上げをアメリカやIMF、世界が迫る理由(が分からない)

以下、引用

IMF:中国は人民元の再評価を進めるべきである

2010年10月7日、世界通貨基金(IMF)のドミニク・ストロス・カーン総裁は、
人民元が低く見積もられすぎていることが、世界経済に緊張がもたらされている原因であると指摘した。
同氏は、「中国当局人民元平価の再評価を推進し、新たな経済危機発生の可能性を避けるべきである。」
と述べている。

引用元:http://www.chinapress.jp/finance/23185/


またアメリカのガイトナー財務長官も執拗に中国人民元の切上げを迫っています。

いまいちロジックがつながらず混乱しています。
なぜ人民元が実際の評価より小さいとIMFの言う「新たな経済危機発生」につながるのでしょうか。

他の記事でも「中国人民元の相場が中国の実態経済にそぐわなくなってきた」という表現がされているのですが、
それがなぜいけないことなのか、が全く説明されておらずよく分からないのです。

まずガイトナーさんの要求から自分なりに仮説立ててみました。

今日のレートで1ドルは約6.6人民元
ガイトナー財務長官はこれを元高ドル安に持っていきたいので、たとえば
1ドル5人民元とかにしたいと。

こうすることでアメリカに何のメリットがあるのでしょうか?

例えば中国で200元で製品Aを作って、100元の利益を乗せてアメリカで売る場合、
300元÷6.6元=45ドル。
つまりアメリカの店頭に45ドルで並び、中国の企業にも45ドルが入るわけですよね。

これが元高ドル安になると
300元÷5元=50ドル。
同じくアメリカの店頭に50ドルで並び、中国の企業に50ドルが入るわけです。

つまりアメリカでは5ドル値段が高くなっているから、アメリカの国内産業を守る意味があり、
しいてはアメリカの雇用を守る意味合いがある、という認識でよいのでしょうか。

このロジックであればアメリカのガイトナーさんが言う「人民元の執拗なまでの切上げ要求」は理解できます。

ただ本当に元高に振れただけでアメリカ自国の産業を守ることができるのでしょうか。
中国の人件費は徐々に上がっているとは言え、アメリカには及びません。
製品を作るコストだけで言えば中国の方が圧倒的に競争力があるように思います。
もし元高に振れた(振れさせた)としても、アメリカは自国の産業を守れるようなコスト競争力が無いように思います。

またWTOに加盟しているのでできないのかもしれませんが、中国から入ってくる品物に関税をかければ簡単に自国産業を守れます。
内政干渉とまでいかないまでも執拗な人民元の切り上げ要求をするよりも手っ取り早いと思うのです。
他者を変えるのは難しいが自分を変えるのは簡単です。

アメリカの人民元の切り上げ要求の真意はどこにあるのでしょうか。

次にIMFの「再評価すべし」という要求と「さもなくば新しい経済危機が起きる」という点についてです。

「再評価すべし」という要求は、つまり「人民元を切上げろ」という要求かと思うのですが、
そもそもIMFは為替の安定を一つの目的として存在しているのであれば、
人民元が著しく変動することはその目的に反しているのではないかと思うのです。

というよりも、そもそも各国の通貨がどの価格が適正か、つまり安定している状態かなんて分からないのですから、
人民元が政府の為替介入によって安定しているのであれば、それも一つの安定なのではないでしょうか。

また「新しい経済危機への可能性」という点ですが、なぜ人民元を再評価しないと新しい経済危機が発生するのでしょうか。

ここのロジックを明快にしたいです。。。。

関連記事
SNSでフォローする
コメント (2)
  1. 今回『中国人民元の切り上げをアメリカやIMF、世界が迫る理由(が分からない)』のブログをWEBRONZAテーマページにリンクさせていただきました。
    不都合な場合、WEBRONZA@asahi.comにご連絡ください。
    宜しくお願い致します。
    WEBRONZA編集部

  2. いなっち より:

    ウェブロンザ編集部様
    コメント及びリンクありがとうございました。
    こちらからも貴サイトへリンクさせていただきました。
    http://www.china-b-japan.org/links
    よりご確認ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です